2021年08月19日
アイデアよもやま話 No.5038 火星で酸素を人工生成!
4月22日(木)付けネット記事(こちらを参照)で火星で酸素を人工生成する技術について取り上げていたのでその一部をご紹介します。
なお、日付は全て記事掲載時のものです。

・米航空宇宙局(NASA)は4月21日(現地時間、以下同)、火星探査機「Perseverance」(パーサヴァランス)に積み込んだ実験機器を使い、火星で酸素を生成することに成功したと発表した。
・将来は、生成した酸素と水素から、水を作り出せる可能性もあるとしている。
・実験は20日に実施した。「MOXIE」と呼ばれる機器を使って二酸化炭素(CO2)に800℃の熱を加え、一酸化炭素と酸素に分解。約5.4gの酸素を生み出した。これは宇宙飛行士が10分間呼吸できる量に相当するという。
・酸素は人間の呼吸だけでなく、ロケットの燃料を燃やすために不可欠。NASAによれば、火星から地球に移動するためには、約7トンの燃料に加え、約25トンの酸素が必要になるという。この量の酸素を地球から火星に運ぶことは難しく、現地で生成するほうが実用的という。

以上、ネット記事の内容の一部をご紹介してきました。

人類がどこで暮らすにしても、最低限、酸素、水、食料、衣料、住居、エネルギーが必要です。
そして、今回ご紹介した技術は、二酸化炭素を一酸化炭素と酸素に分解して酸素を生成するというものです。
ちなみに、今や悪者扱いされている二酸化炭素の重要性については前回もお伝えしています。
そして、将来的にはこの酸素と水素から、水を作り出せる可能性もあるといいます。
更に前回ご紹介した人工光合成により、将来的には水素の生成も実用化されていると見込まれます。
ですから、あらためて思うのは、将来的には太陽光エネルギーを中心に、二酸化炭素、酸素、水素、水の組み合わせから生物の生存に欠かせないものの多くを生成出来る時代を迎えることが出来るということです。

また、宇宙への人類の進出を巡っては以下のように様々な取り組みが現在進行中です。
・火星移住計画(参照:アイデアよもやま話 No.3471 火星有人探査が2024年に実現!?
・月旅行(参照:アイデアよもやま話 No.4978 月旅行で8人の公募!
・宇宙ホテル(参照:アイデアよもやま話 No.4990 ”宇宙ホテル”が2027年に開業!?
・人工冬眠(参照:No.4752 ちょっと一休み その739 『夢の”人工冬眠”がマウスで実現!』

ということで、人類はこれまで産業革命、そしてITやロボット、AI、あるいはエネルギーなどの革命に取り組んできていますが、いよいよこれらの成果の集大成として大航海時代ならぬ大宇宙時代を迎えつつあると言えます。

 
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