2021年06月18日
アイデアよもやま話 No.4985 東京オリンピック・パラリンピック開催の3つの条件!
東京オリンピック・パラリンピック開催の可否について、賛成。反対の声が各方面から上がっています。
そのポイントは、煎じ詰めれば経済を優先するか、あるいは健康を優先するかにあります。
そうした中、5月25日(火)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で東京オリンピック・パラリンピック開催の条件について取り上げていたのでご紹介します。
なお、日付は全て番組放送時のものです。

解説キャスターで日本経済新聞論説主幹の原田亮介さんは次のようにおっしゃっています。
「こちらにコロナを抑えて五輪を開催する3つの条件を提示したんですけど、まず「人流を抑える」。」
「アメリカの入国停止勧告が今日出たわけなんですが、それでオリンピックを中止にしろというのは、私はちょっと乱暴な議論だと思うんですね。」
「先ほど東大の仲田先生らが試算を発表されていましたけれども、海外から入ってくる人よりも国内の人の流れを抑えることが大事だとおっしゃっていた。」
「そうすると、大事なのはまず6月半ばまで緊急事態宣言を延長するということが必要だと思います。」
「(2つ目の「ワクチン接種の加速」について、)今、医療関係者と高齢者、1日当たり合計するとだいたい40万〜50万件接種しているんですが、これを100万件に増やす、倍ですね。」
「100万件よりもっと多く出来ればもっといいんですけど。」
「そのためには大規模接種の会場をもっともっと増やして。」
「それから開業医の方がもっと積極的に予防接種をするということも必要になると思います。」
「(そして、3つ目の「リアル観客は最小限に」について、)五輪を開催するという場合、私が言っているのはコロナを抑えるということが重要なんですね。」
「それで五輪を開催する場合に何が必要かということなんですが、リアルな観客を最小限にして、「ステイホーム・ウィズ・TV」ということで、テレビで(五輪を)観ましょうということをお勧めしたい。」
「つまり、感染を抑えて、ワクチン接種の時間を稼げれば、アメリカやイギリスで今起きているように行動制限が緩和されて景気の回復にもつながると、そういう全体の話を申し上げたい。」

以上、番組の内容をご紹介してきました。

要するに原田さんは東京オリンピック・パラリンピック開催の3つの条件として以下の3つを挙げているのです。
・人流を抑える
・ワクチン接種の加速
・リアル観客は最小限に

前回もお伝えしましたが、やはり中でもワクチン接種が最も重要な条件だと思います。
ですから、東京オリンピック・パラリンピック開催をするのであれば、官民一致協力して、東京オリンピック開催に向けて最大限のスピードでワクチン接種に取り組むことが求められます。

また、「リアル観客は最小限に」の条件については、感染拡大のリスクを最小限にすることを考えると、やはり思い切って無観客での開催をすべきだと思います。
同時に、東京オリンピック・パラリンピックの期間中、都内では人を集めて競技の中継を観戦する「パブリックビューイング(PV)」が行われる予定といいますが、都内に限らず、他の地域においてもPVは大勢の観客の外出、すなわち感染者数の増加リスクにつながるので、思い切って全て取り止めにすべきだと思います。(5月28日付けネット記事(こちらを参照))

なお、自宅でのテレビ観戦をするにあたって、せめてテレビ番組の制作者の方々にはこれまでのリアル観戦では味わえなかった方法で観戦を楽しめるような実況放送をしていただきたいと思います。

 
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