2021年06月13日
No.4980 ちょっと一休み その778 『新型コロナの後遺症患者の症状』
2月18日(木)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で新型コロナの後遺症患者の症状について取り上げていたのでご紹介します。 

新規の感染者が減少傾向にある一方、今、増えているのが新型コロナの後遺症に苦しむ人たちです。(放送時点)
後遺障外来を設けているヒラハタクリニック(東京・渋谷区)では、夕方、ホームページには64人待ちとの表示がされています。
昨年の年末には1日30人程度だった患者が2月に入り、多い日には90人に上っています。
平畑光一院長は次のようにおっしゃっています。
「第3波になってから急激に12月や1月に罹患(りかん)した方がものすごく増えて、そのあたりの罹患から後遺症になってしまっている方がすごく多い。」
「後遺症はなかなか治らないのが普通なので、全体数としては積み重なっていってしまうんですね。」

このクリニックではオンライン診療も導入していて、これまでに全国各地の患者、約1100人を診察、後遺症の患者が訴える後遺症(複数回答)は以下の通りです。

倦怠感  94%
頭痛   80%
不眠   71%
嗅覚障害 48%
味覚障害 42%
脱毛   47%

新型コロナウイルスに感染した時は無症状だったという患者も多いといいます。
平畑院長は次のようにおっしゃっています。
「無症状でも軽症でも中等症でも非常に重い後遺症になってしまうことが実はよくあるんだという・・・」

SNSをのぞくと後遺症を訴える投稿が無数にありました。
後遺症に悩む会社員の女性に話を聞きました。
きちさん(20代)は次のようにおっしゃっています。
「回復してから2ヵ月ちょっとですね。」
「嗅覚障害が一番大きい後遺症になりまして、他にも喉がイガイガするとか、痰がまだ出たりとか。」

きちさんは昨年12月にコロナ陽性になり、その後発熱などの症状は治まったものの、まだ嗅覚障害が完全には回復していないといいます。
「飲み物でいうと、コーヒーの香りだったり、食べ物では納豆とか、分かり易いような香りもよく嗅がないと香ってこないっていうのが正しい表現だと思うんですけど。」

他にも倦怠感を覚えたり、髪が抜け易くなるなどの症状が出ていますが、コロナの後遺症なのか分からず、不安な気持ちが続いています。
「(コロナと症状の)因果関係がお医者さんとかでも分からないので、そういう気持ち悪さはずっとありますね。」

未だに全容が見えない新型コロナウイルスの後遺症、厚生労働省の主導でそのメカニズムを解明しようと大規模な調査が始まっています。
金沢医科大学では、コロナから回復した患者、約1000人を対象に味覚や嗅覚の障害がとのくらい続いているか、昨年末から調査を開始しました。
三輪高喜教授は次のようにおっしゃっています。
「7cmくらいの紙に味を染み込ませて、それを乾燥させてあるんですけど、それをなめてどんな味がするかというものを見る調査。」

甘味や酸味といった具体的な味や臭いについて、どの味や臭いがどの程度感じ取れなくなるか詳しく調べています。
後遺症の解明を進めることで、効果的な治療法の確立にも役立てる狙いです。
三輪教授は次のようにおっしゃっています。
「それ(後遺症)が沢山出る人もいれば、ほとんど出ない人もいたりとか、新しい病気なので、一つ一つ突き止める必要があります。」

以上、番組の内容をご紹介してきました。

番組を通して新型コロナの後遺症患者の症状について以下にまとめてみました。
・感染した時の症状に関係なく、例え無症状であっても倦怠感や頭痛など様々な後遺症の症状が現れる
・一般的に後遺症はなかなか治らない
・コロナと後遺症の症状との因果関係は未だ解明されていない
・後遺症の解明を進めることで、効果的な治療法の確立にも役立てることが出来る可能性がある

こうして新型コロナの後遺症患者の症状についてまとめてみると、やはり何とかしてコロナの変異ウイルスに感染したくないと思ってしまいます。
そのためには、出来るだけホームステイを維持し、同時にワクチンを出来るだけ早く2回接種することに尽きます。

 
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