2021年05月27日
アイデアよもやま話 No.4966 出光がEVに参入!
2月16日(火)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で出光興産によるEVへの参入について取り上げていたのでご紹介します。
なお、日付けは全て番組放送時のものです。

今日、石油元売り大手の出光興産株式会社はEV(電気自動車)の開発に参入すると発表しました。
開発するのは、軽自動車よりも小さい4人乗りのEVで、価格は150万円以下を目指します。
出光興産は来年にも全国にある系列のガソリンスタンドを拠点に、販売やシェアリングサービスを始める計画です。

以上、番組の内容をご紹介してきました。

なお、2月17日(水)付けネット記事(こちらを参照)によれば、株式会社タジマモーターの関連会社である株式会社タジマEVに出光興産が出資し、商号を株式会社出光タジマEVへ変更して新たなスタートを切りました。
そして、2020年9月に国土交通省が発表した超小型モビリティの新規格に準拠した新たなカテゴリーの超小型EVを開発しており、出光タジマEVとして初の新型車両は2022年に発売を予定し、年間100万台相当の新たな需要を創出することを目指すとしているといいます。

さて、今やガソリン車からEVへのシフト、および自動運転車の実用化に向けて、自動車業界は100年に一度と言われるような大きな変革の時代に突入しつつあります。
そうした中、出光興産に限らず石油元売り企業やガソリンスタンドなどは国内外を問わず大変な危機感を抱いているといいます。

そうした中、石油元売りの出光興産とEV開発専業のベンチャー企業、タジマEVが手を組んでEV関連ビジネスに取り組むというのはとても理にかなっていると思います。
ガソリン車からEVへのシフトが進むにつれてガソリンの販売量は大幅に減少しますが、その分全国展開しているガソリンスタンドでの超小型EVの販売、あるいはサブスクリプション(定期的な定額料金制)の提供により生き残りを図るという戦略なのです。

ということで、こうした出光興産の新たな動きは他の石油元売り企業にも伝搬していくものと見込まれます。

 
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