2021年05月17日
アイデアよもやま話 No.4957 あの帝国ホテルが月額36万円の宿泊料金プランを導入!
2月1日(月)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で帝国ホテルによる月額36万円の宿泊料金プランの導入について取り上げていたのでご紹介します。
なお、日付は全て番組放送時のものです。

高級ホテル、帝国ホテルでの生活を基本料金、月額36万円で提供します。
帝国ホテル東京は今日、客室の一部、3フロアをアパートとして長期利用出来る新たなプランを発表しました。
料金は30泊36万円(税・サービス料込み)で、希望者には食事や洗濯を低額で提供します。
新型コロナウイルスの流行で宿泊客数の低迷が続く中、新たな需要を開拓します。

このサービスについて、解説キャスターで日本経済新聞 編集委員の滝田洋一さんは次のようにおっしゃっています。
「基本料金、月36万円で、ちょっと高いように見えるんですが、1日当たりに直してみると1万2千円でしょ。」
「それで帝国ホテルに泊まるんだから安いもんだと思うんですけど。」
「しかも専属のスタッフが付いて、朝食用のパン、コーヒー、駐車場(、プール、サウナ)などが付いてくるわけですね。」
「相当なお値打ち価格だと思いますね。」
「(このサービス、ここまでするというのはかなり次の一手というか、しばらくはお客さんが戻ってこないということを睨んでのことかという問いに対して、)そうなんですよね。」
「だから、そこにルームサービスとかランドリーサービスなどをサブスクリプション、定額制で付けたりすることは明らかにその間のお客さんを囲い込みたいという気持ちがあるんだと思うんですよね。」
「勿論、毎日ホテルのパンを食べていたら飽きる人がいるかもしれないけど、他のホテルもこのプランは恐らく追随してくるところは結構あるんじゃないかと思いますよ。」
「相当注目していいと思います、これは。」

以上、番組の内容をご紹介してきました。

以前、アイデアよもやま話 No.4949 コロナ禍でも業績を上方修正する企業有り!でもお伝えしましたが、いよいよ帝国ホテルもコロナ禍での生き残り策の一環として、これまで考えられなかったような月額36万円の宿泊料金プランという仰天プランを始めたのです。
こうした格安プランでは利益は少額ですが、毎月定額の売り上げがあるので、空室のまま放置しているよりは良い選択だと思います。
また、少なくとも宿泊客の目に見えないところでのDX(デジタルトランスフォーメーション)に本格的に取り組むこともコロナ禍においては絶好のチャンスだと思います。
ですから、日本を代表するホテルとして帝国ホテルにはDXにも帝国ホテルらしさを生かしたかたちで取り組み、経営体質を強化し、他のホテルの参考になるようにしていただきたいと思います。

 
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