2021年05月10日
アイデアよもやま話 No.4951 初めて商用化されたロボットトラクター!

1月21日(木)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で初めて商用化されたロボットトラクターについて取り上げていたのでご紹介します。 

 

タブレットでロボットトラクターの進路を設定し、オペレーターが監視しながらリモコンで操作します。

公道を走る場合は大型特殊免許が必要ですが、田んぼや畑など私有地なら、訓練を受ければリモコンを使って運転者なしで動かせます。

車体の前後左右には4つのカメラと6つのセンサーが付いていて、衝突を回避するようになっているといいます。

このトラクターを開発した井関農機の的場朱里さんは次のようにおっしゃっています。

「(なぜこのようなトラクターを開発したのか、その理由について、)日本の農業においては、更に大規模化ですとか、高齢化で担い手の不足化が問題になってくるかと思います。」

「そういったところにおいて、スマート農機、ロボットトラクターはそういった課題を解決すると思っております。」

 

「現在、コロナ禍においては「食」を支える農業はエッセンシャル(不可欠)な産業だと再認識されております。」

「ロボットトラクターをはじめとするロボット農機は更に進んでいくと思っております。」

 

今後はトラクターだけでなく、田植え機や稲刈り機なども開発していく計画です。

ちなみに、この商品「有人監視型ロボットトラクター」(価格:1320万円)の販売開始予定は3月といいます。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

今回ご紹介した井関農機の開発したロボットトラクター、あるいは今後開発が計画されている田植え機や稲刈り機などは、農家の人手不足、あるいは農作業の生産性向上に貢献するだけでなく、“スマート農業”ともいえる農作業のイメージ向上で若者を農業に引き付ける魅力を持っています。

今や、若者はテレビゲームでリモコンの操作であれば容易にこなすことが出来ます。

ですから、魅力の最大のポイントは、田んぼや畑など私有地ではロボットトラクターは大型特殊免許が不要でリモコンを使って自在に動かすことが出来るということです。

 

なお、今回ご紹介したロボットトラクターは人がリモコンを操作することで動かすことが出来ますが、今話題のクルマの全自動化の技術を取り入れれば、いずれ農作業する区域をロボットトラクターに指定しておくだけでリモコン不要で全自動で農作業をしてくれる時代を迎えることが出来ると期待出来ます。

 

ということで、国の進めるデジタル化政策、あるいはDX(デジタルトランスフォーメーション)の機運の高まりとともに、あらゆる分野において世界的にデジタル化を伴った業務改革が進むと見込まれます。

ですから、今はDXという新たな産業革命の時代の真っただ中に突入しつつあると言えます。


 
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