ワイヤレス給電についてはこれまで以下のように何度かお伝えしてきました。
アイデアよもやま話 No.2882 進化するワイヤレス給電!
アイデアよもやま話 No.3134 広範囲のワイヤレス給電!
プロジェクト管理と日常生活 No.258 『急速に標準化が進むEVのワイヤレス給電!』
そうした中、1月4日(月)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で未来のワイヤレス給電について取り上げていたのでご紹介します。
スティックを壁に近づけると、電気がつきました。
これは空間を通じて電気を送ることが出来るワイヤレス給電という最新技術です。
スマホの充電でお馴染みですが、今回ご紹介するのはガラス越しでの給電です。
この装置を開発した株式会社ピー・アンド・プラスの亀田篤志社長は次のようにおっしゃっています。
「ガラス越しにワイヤレス給電をすると、コンセントの電気を受けて、こちらのディスプレーが付きます。」
ガラスは電気を通さない絶縁体ですが、ワイヤレス給電の技術を使うと電気を送れます。
どんな厚さのガラスでも電気が通せて、例えば冬の寒い屋外で明かりが瞬時に窓を開けずに光を灯すことが出来るといいます。
この会社は取引先などの要望を受けて、4年ほど前からワイヤレス給電に関連する製品を試作、その数は300以上に上ります。
水中を動く模型の魚、水中でのワイヤレス給電を実用化するための実験です。
水槽の底から送られる電気を動力にして泳いでいます。
ワイヤレス給電の未来について、亀田社長は次のようにおっしゃっています。
「身近な家具とか家電などはワイヤレス給電がどんどん搭載されてくると思うんですけども、今まで電気が送りにくかった体の中や海の中とか、宇宙とか、いろんなところで電気を自由に送ることが出来る未来が広がっていくと思っています。」
以上、番組の内容をご紹介してきました。
今、デジタル化、あるいはDX(デジタルトランスフォーメーション)に脚光が当たっていますが、ワイヤレス給電もその一環としてとても有効です。
何よりもコードレスなので、その分自宅やオフィスがすっきりします。
そういう意味で、今回ご紹介したピー・アンド・プラスの取り組みは、ワイヤレス給電関連製品の試作が300以上に上るといいますから、この中からヒット商品が生まれてくるかもしれません。
ですから、何年後かには今まで電気が送りにくかったエリアにおける、ピー・アンド・プラスのビジネスが大きく開花する可能性を秘めていると思います。