2021年04月05日
アイデアよもやま話 No.4921 3Dプリントの2階建て住宅!

これまで3Dプリンターについては何度かこのブログでお伝えしてきました。

そうした中、昨年9月19日(土)付けネット記事(こちらを参照)で3Dプリントの2階建て住宅について取り上げていたのでご紹介します。

 

・建築を通して持続可能な社会への移行を目指すベルギー・アントウェルペン州の組織であるKamp Cは、ヨーロッパ最大の3Dプリンターを用い、世界初となる2階建ての3Dプリント住宅を、1つのピースだけで作りあげた。

・ベルギーのウェスターロに建てられたこの住宅は、3Dプリントのデモンストレーションとして、さまざまなスタイルを披露している。また、一般的な建築物よりも環境に優しい工法で建てられているが、それが時間の経過とともにどのように変化していくのかを観察するという目的もある。

Kamp Cによる3Dプリント住宅は、ヨーロッパ地域開発基金(European Regional Development Fund)の支援によるヨーロッパC3POプロジェクトの一環として建てられた。このプロジェクトは科学者と実業界を結び付け、フランドル地方における3Dプリントを発展させることを目指している。

・この2階建て住宅は、3Dプリント建設業界初の試みであり、画期的なものだ

・プロジェクトマネージャーのエミール・アシオーネ(Emiel Ascione)氏は「世界各地ですでに建設されている3Dプリント住宅は、ワンフロアしかなく、工場でプリントしたパーツを現場で組み立てることが多い。我々は、建物の外壁全体を1つのパーツとして現場でプリントした」と述べた。

・彼らは引き続き、この住宅が時間の経過とともにどのように変化していくのか観察し、今後の3Dプリント住宅のプロジェクトに生かしていく考えだ。

 

以上、記事の内容の一部をご紹介してきました。

 

これまでも3Dプリント住宅はありましたが、ワンフロアしかなく、工場でプリントしたパーツを現場で組み立てることが多いといいます。

そうした中、今回ご紹介した2階建ての3Dプリント住宅は、建物の外壁全体を1つのパーツとして現場でプリントしたといいます。

しかし、この住宅はまだ3Dプリントのデモンストレーションとして、さまざまなスタイルを披露している段階なのだといいます。

ですから、市販化までの道のりはまたしばらくかかりそうです。

 

しかし、一般的な建築物よりも環境に優しい工法で建てられているといい、また3Dプリント工法であれば、大工さんの手間もかからず、デザインに制限がなく、斬新で複雑なかたちで安価な住宅も夢ではありません。

 

それにしても住宅まで3Dプリンターで作れてしまうというのは、まさに想定外です。

将来的には一般住宅だけでなく、工場など様々な建築物が3Dプリンターで作れてしまう時代を迎えることになるかも知れません。


 
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