これまで食品ロスについてはアイデアよもやま話 No.3494 世界的な課題、食品ロスの削減!などで何度となくこのブログで取り上げてきました。
そうした中、昨年11月28日(土)放送の「まるっと!サタデー」(TBSテレビ)で 日本の食品ロスの最新事情について取り上げていたのでご紹介します。
日本の食品ロス(フードロス)の最新データは以下の通りです。
・日本の食品ロス:約612万トン/年
・毎日、大型トラック1600台分を廃棄
・全ての日本人が毎日ご飯1杯分を食べ残す
・これは世界の食糧の援助量の1.6倍に相当
こうしたデータを見ると、あらためて日本の食品ロスの量の多さに驚きます。
ではその原因は何か、思い当たることを以下にまとめてみました。
・自宅用に購入した食品の消費期限や賞味期限切れによる廃棄
・自宅での食べ残しの廃棄
・スーパーや個人商店など食料品店舗での売れ残り食品の廃棄
・農産物や海産物などの食品卸業者による消費期限や賞味期限切れによる廃棄
・ファミレスなどでの余剰仕入れ食品の消費期限や賞味期限切れによる廃棄
・ファミレスなどでの食べ残しの廃棄
次にこうして発生する食品ロスの解決策ですが、発生源ごとに満たすべき要件を以下にまとめてみました。
(生産者)
・出来るだけ精度の高い取引先の需要予測に基づいた生産
・売れ残り食品の引受先の確保
(卸売り業者)
・出来るだけ精度の高い取引先の需要予測に基づいた仕入れ
・売れ残り食品の引受先の確保
(スーパーやコンビニ、あるいは自営業者などの食料品業者)
・出来るだけ精度の高い商品ごとの需要予測に基づいた仕入れ
・売れ残り食品の引受先の確保
(ファミレスなどの飲食業者)
・出来るだけ精度の高い来客数やメニューごとの注文数の予測に基づいた仕入れ
・売れ残り料理の引受先の確保
(一般家庭)
・特にまとめ買いをする場合、購入した全ての食品、およびその消費期限や賞味期限を常に把握しておき、食品ロスにならないような献立を考える
こうしてまとめてみると、食品ロス対策はより精度の高い最終消費者の需要予測とそれを前提とした各プレイヤーの対応がキーポイントになることが分かります。
しかし、ある程度の精度の需要予測は出来ますが、どうしても誤差が生じてしまいます。
では、こうした誤差、中でも各プレイヤーにおいて特に需要予測が実際の需要を上回る場合は食品ロスを生じる可能性が高くなります。
ではこうして生じる食品ロスの究極の対応策ですが、それは以下の3つだと思います。
・需要予測の精度向上
対応事例:アイデアよもやま話 No.3494 世界的な課題、食品ロスの削減!
・あらゆる食品の消費期限や賞味期限を出来るだけ延ばすこと
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