2021年03月07日
No.4896 ちょっと一休み その764 『白亜紀の細菌が今も増殖能力!』

ちょっと古い情報ですが、昨年7月29日(水)付けネットニュース(こちらを参照)で今も増殖能力がある白亜紀の細菌について取り上げていたのでその一部をご紹介します。

 

・深い海底下の約1億年前の白亜紀に積もった地層で見つかった生きた細菌に、いまも増殖する能力があった――。そんな研究成果を海洋研究開発機構などの研究チームが(2020年)7月28日付で科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。

・採取した海底堆積物の粒子のすきまは微生物より小さいため、諸野祐樹・同機構主任研究員は「堆積物の中を移動してきたとは考えにくい。今回の結果は微生物が貧栄養、低酸素の状態で1億年もの間、増殖能力を残したまま生き延びてきたことを示している」と話す。海底下での生存を可能にしたしくみの解明は、今後の課題だという。

 

以上、記事の内容の一部をご紹介してきました。

 

いくら微生物がごく小さい生物だからとは言え、貧栄養、低酸素の状態で1億年もの間、増殖能力を残したまま生き延びてきたという事実は、まさに驚異です。

諸野さんのおっしゃるように、海底下での生存を可能にしたしくみの解明が進めば、ネイチャー・テクノロジー(参照:アイデアよもやま話 No.4551 ハリセンボンを真似た画期的な撥水加工!)の考え方を応用することにより、人類がより少ないカロリー摂取でも生存出来ることにつながるかも知れません。

また、この解明は人類がこれから迎える宇宙空間での長期間の移動に伴う仮眠状態などでの生存の維持にも役立つ可能性を秘めています。


 
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