昨年10月13日(火)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)でビジネスを変える最新VRについて取り上げていたのでご紹介します。
コロナ禍で今注目が集まっているのがVR、仮想現実です。
VRを活用する動きはビジネスでも広がっています。
主に不動産向けのVRアプリを開発するベンチャー企業、ラストマイルワ−クス株式会社(東京・中央区)が昨年10月13日に発売されたばかりの「オキュラスクエスト(Oculus
Quest)2」(価格3万7100円(64GB))を使って開発した最新のバーチャル内見アプリを番組レポーターが体験しました。
従来のVR内見は決まった映像を360度の角度で見られるだけでしたがVR空間を動くことが出来るのです。
更に画面に現れたのが案内役の女性、最新アプリでは同じVR空間に複数の人が入って会話することも出来るのです。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、企業からの問い合わせは昨年(番組放送時)の5倍に増えたといいます。
ラストマイルワ−クスのCEO、小林雄さんは次のようにおっしゃっています。
「通常ですと都内のモデルハウスを制作する費用は数千万円〜1億円ぐらいしてしまうんですけど、弊社のシステム「オキュラスクエスト2」を使えば数十万円ぐらいで制作することが出来ます。」
「今後すごい不動産のみならずあらゆる領域でビジネスでもすそ野がどんどん広がっていくんじゃないかと。」
以上、番組の内容の一部をご紹介してきました。
確かに戸建て住宅を購入する際、売り物件の案内冊子を見てもあまり具体的なイメージはつかめません。
そこでモデルハウスを見学出来れば具体的なイメージが分かります。
しかし、販売業者からすればモデルハウスをつくるには数千万円〜1億円ぐらいかかるというのです。
ですから、番組で取り上げていたようなバーチャル内見アプリであれば、安い費用で作ることが出来、リモートで実際に出来上がった物件の内見をするようにVRの家の中をあちこち動き回ることが出来れば、かなり実際のイメージに近いかたちで確認することが出来ます。
更に、テーブルやベッド、カーペットなど様々な家具をバーチャル空間に置いてみることが出来れば、家具を含めた家全体のイメージを捉えることが出来ます。
ということで、今回ご紹介したバーチャル内見アプリを使えば、単なるモデルハウスの内見では難しい家全体のイメージを容易に捉えることが出来、しかもモデルハウスを作るのに比べてとても安い費用でバーチャル空間ではあるものの家具も含めてイメージ出来る内見が出来るので今後はこうしたかたちでの不動産の販売促進が主流になるのではないかと思います。
更に、小林さんも指摘されているように、こうしたVRアプリは不動産のみならずあらゆる領域への適用が広がっていくと思われます。
同時にVR技術の進化によりどんどんリアルの度合いを増していくと期待出来ます。