2021年02月02日
アイデアよもやま話 No.4868 ”水に浮かぶ家”での安価な水害対策!

昨年10月13日(火)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で”水に浮かぶ家”について取り上げていたのでご紹介します。 

 

茨城県つくば市にある国立防災科学研究所の施設で今日(番組放送時)公開されたのは大手住宅メーカーが開発した水害に強い新たな家の実証実験です。

河川の氾濫などによる浸水の状態を再現して行われました。

実験開始から約50分、水深1.5mほどに達しましたが、住宅が少し浮き上がり始めて少し傾いています。

水中に設置されたカメラを見てみると、家が地面から離れ、浮いているのが分かります。

水位が上がるにつれて水に浮かんでいる家も上昇します。

水深3mに達すると、併設された一般的な住宅は1階部分が完全に水没しているのに対して、実験住宅は水に浮いているため、玄関も半分ほどが見えています。

更に濁流や強風にさらされても流されることはありません。

 

いったいどういう仕組みなのか、家の角にはポールとワイヤがあります。

株式会社一条工務店の開発責任者、萩原浩さんは次のようにおっしゃっています。

「浮上した時に当然水の流れによって建物が移動しますので、それを船のように係留する必要がるんですね。」

「発想は船の係留と同じような考え方で、・・・」

 

敷地の四隅にポールを設置し、そのポールと家をワイヤでつなぐことで、浮いていても流されないようになっているのです。

またワイヤに設置されたダンパーと呼ばれるバネ状の装置によって浮いた家が元の場所に留まるように調節、水が引いて家が地面に着く際、最大3cmほどのずれに収まるといいます。

萩原さんは次のようにおっしゃっています。

「通常の家は水害の時に屋内に水が入ってきて流されることはないんですけども、逆に性能のいい家ほど流される。」

 

一般的な住宅と比べてみると、新たに開発された防水対応の住宅は密閉度が高く、その分水に浮き易いのです。

そこで水害の際にあえて水に浮かせて流されないようにすることで被害を軽減するよう開発しました。

更にライフラインを維持するための工夫もしてあります。

地面とつながっている給水管や排水管は家が浮かぶと分離する構造になっています。

水がひいた後、手で差し込むだけで復旧します。

これらの対策を施すのにかかる費用は100万円ほど、昨年9月(番組放送時)から販売を開始し、既に120件ほど注文が来ています。

萩原さんは次のようにおっしゃっています。

「(水害時に)コロナの影響があって、避難所の確保が今非常に難しいんですね。」

「「3密」を防ぐということでは、長期にわたってそういったところに滞在することは非常に感染リスクが高い。」

「水害の真っただ中では避難の必要があるんだけども、水さえ引けばすぐに自宅に戻ってすぐに今までの生活が復旧出来ると。」

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

まずライフラインを維持するための工夫までなされている”水に浮かぶ家”が100万円ほどの費用で出来るということにビックリです。

しかも更に濁流や強風にさらされても流されることはないといいます。

ですから、特に水害の多い地域でこれから家を建てることを計画しているお宅ではこうした家の購入を検討してみたらいかがでしょうか。

 

なお、この装置を購入する際の気になった点について直接一条工務店に確認した結果を以下にまとめました。

・一条工務店により建築される新築の家のみで購入可

・メインテナンスコストは不要

・濁流対策については実証実験で確認済

・自動車へのこの装置の適用について、ガレージの構造上の問題から今のところ考えていない


 
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