2021年01月20日
アイデアよもやま話 No.4857 コロナ感染の予兆を検知するアプリ!

昨年10月8日(木)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)でコロナ感染の予兆を検知するアプリについて取り上げていたのでご紹介します。 

 

SOMPOホールディングスがイスラエルのベンチャー企業と共同で新型コロナウイルス感染の予兆を検知するアプリを開発したことが番組の取材で分かりました。

 

東京・多摩市にあるサンリオピューロランドでは今(番組放送時)ある実装実験が行われています。

サンリオの中澤俊哉さんは出社と同時にあるアプリを起動、一見自撮りをしているようにしか見えませんが次のようにおっしゃっています。

「検温だけでは分からないのでこういったかたちで体温以外にも何か数値的に明確に分かるということで安心安全につながるかなと思います。」

 

実はこのアプリ、新型コロナウイルスの感染の予兆を検知出来るというのです。

SOMPOホールディングスがイスラエルのITベンチャー企業と共同で開発しました。

新型コロナウイルスの感染の予兆を把握するうえでSPO2、血液中の酸素飽和度を確認することが重要とされています。

このアプリはスマホのカメラで撮影するだけで血液中の酸素飽和度を計測することが可能です。

一般的に96%以上が標準値とされていて、95%未満まで低下すると新型コロナウイルスの感染の可能性が疑われる状態です。

 

サンリオでは今後お客に対しても来店する数日前からアプリで計測してもらい、感染の可能性が低いと判断された人だけが入場出来る仕組みを検討しています。

中澤さんは次のようにおっしゃっています。

「事前に感染しているという可能性が探れるのであれば、安全なパーク運営が出来るのかなと思います。」

 

既にアプリを手掛けるSOMPOのもとには複数のプロスポーツチームやテーマパークなどから導入に向けた問い合わせが相次いでいるということです。

SOMPOホールディングス デジタル戦略部の副長、芝崎大樹さんは次のようにおっしゃっています。

「コロナの予兆を検知する精度も1%、2%というところが非常に重要になってきますので、そこは確実にクリアしていきたいと。」

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

最近、病院やスーパーなど多くの施設に顔をかざすだけで体温測定出来る装置が設置されており、新型コロナウイルスの感染者を特定して感染拡大の防止を図っています。

更に抗菌シートが貼られているエレベーターなどのボタンも見かけるようになりました。

しかし、コロナ感染者の中には無症状の人も多いと言われているので以前から体温測定だけで感染者の識別は難しいのではという疑問を持っていました。

 

そうした中、今回ご紹介したコロナ感染の予兆を検知するアプリはスマホのカメラで撮影するだけで血液中の酸素飽和度を計測することが可能になり、そのデータにより感染リスクを把握出来るというのです。

ですから、体温測定のみに比べてこのアプリにより更に正確に感染リスクを把握出来ると期待出来ます。

ただその精度が懸念されますが、有効なワクチンが本格的に使用されるまでは感染拡大防止のために少しでも精度を高めたかたちでこの装置を普及させていただきたいと思います。


 
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