昨年10月1日(木)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で修復する魔法の生地について取り上げていたのでご紹介します。
作業服などを販売する株式会社ワークマンですが、秋冬の新製品の目玉はある新機能を持ったダウンジャケット、フュージョンダウンフーディ(3900円)です。
その新機能について、ワークマンの開発責任者、中野登仁さんは次のようにおっしゃっています。
「修復する魔法の生地を使っています。」
ダウンに空いた小さな穴が、指でなぞるだけで元通り、穴が塞がります。
独自に開発した生地です。
ワークマンといえば、こうした機能性だけでなく、その手頃な価格も人気の理由です。
他のメーカーだと6000円ほどするという登山やハイキングに使えるシューズが1900円、防水機能がついたボストンバッグが2900円、ワークマンはコロナ禍の影響で消費者の収入が減少傾向にあることに危機感を持っていると話します。
そこで今後は更なる価格の引き下げも検討しているといいます。
ワークマンの土屋哲雄専務は次のようにおっしゃっています。
「コロナ後の世の中の流れからしますと、やっぱり価格ですね。」
「価格で圧倒的に強いもの、お客様が値札を見なくても買えるような店にしていればコロナ時代を乗り切れるかなと思っています。」
なお、番組ではいち早く70品目以上の値下げを打ち出した生活雑貨を扱う無印良品についても取り上げていました。
以上、番組の内容の一部をご紹介してきました。
今やワークマンはユニクロをも凌駕するほどの勢いで店舗数、および売上を伸ばしています。
その原動力は機能性と圧倒的な低価格戦略です。
ですから、今後海外展開を加速したとしても成功を収める可能性は高いと期待出来ます。
なぜこうした低価格商品を提供出来るのか、その理由を知りたいところです。
さて、以前ユニクロの柳井社長もこうしたワークマンの存在について、「ユニクロの成長にとって刺激になる存在である」というようなコメントをされていたと記憶しております。
ですから、ユニクロも今後ワークマンに対抗出来るような商品を繰り出してくると期待出来ます。
それにしてもダウンに空いた小さな穴が、指でなぞるだけで元通り、穴が塞がるような生地を独自に開発したというのは画期的なアイデア、技術であると思います。
このような消費者をあっと思わせるようなアイデアとそれを独自に開発する技術を合わせ持ち、しかもそうして生まれた商品を低価格で提供するワークマンはまさに“鬼に金棒”と言える凄い企業だと思います。
ですからワークマンの今後の成長に要注目です。