8月13日(木)放送の「アイデアの方程式」(テレビ東京)で食べ物型ローソクについて取り上げていたのでご紹介します。
なぜか美味しそうなお寿司など食べ物のかたちをしたユニークなローソクが人気を呼んでいます。
誕生したのは2009年、開発したのは老舗のローソクメーカー、カメヤマ株式会社です。
こちらのメーカーでは、故人をしのぶ時間は自分自身の人生を振り返る貴重な機会でもあると考えていました。
しかし、近年のライフスタイルの変化などで、お墓参りにあまり関心を示さない若者も増えています。
若い世代にももっと先祖供養に親しんで欲しい、何か良い方法はないだろうか、そんな時に目にしたのが仏壇にお供えされたコップ酒です。
「故人はお酒が好きだったんだろうな・・・」、閃いたのはその時です。
「そうだ!故人が好きだった好物をローソクにしたらどうだろう!」
この発想から誕生したのが「食べ物型ローソク」でした。
若者からは可愛い、亡くなった人への想いがより強くなると大好評、野生動物の食い荒らし防止のため、お供え物を禁止している自治体からも喜ばれています。
シリーズ(ローソク・線香)の累計売り上げは450万個を突破、ラインアップも急増中です。
ライフスタイルの変化を背景に生まれた「食べ物型ローソク」はコップ酒がヒントでした。
かき氷型ローソクは次第に小さくなる様子が「まるで故人が食べているようだ」と予想外のうれしい声も続出しているそうです。
ということで、今回のアイデア方程式はライフスタイルの変化×コップ酒=食べ物型ローソクでした。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
今や、仏壇やお墓に飾る花は造花が一般的です。
一方、これまでお供えものの団子や果物などは本物が一般的でした。
ところが、番組でも指摘されているように、こうしたお供え物はカラスやスズメなど鳥に食べ散らかされてしまうことが多く、その後片付けが大変でした。
そうした中、今回ご紹介した食べ物型ローソクは、鳥などに食べられることはなく、また故人の好物のかたちをしたローソクであれば、あたかも故人が食べてだんだん無くなっていくというイメージにも合うので引き合いが多いと思います。
更に、こうしたローソクであれば、日々の暮らしの中で仏壇のローソクとして使用すれば、小さいお子さんのいる家庭では、自然と毎日仏壇に向かって拝むことが習慣付けられるのではないかと思うのです。
ということで、今回は仏壇にお供えされたコップ酒がきっかけで食べ物型ローソクの発明につながりましたが、発明するに当たって何がきっかけで手がかりが見つかるか分かりません。
ですので、やはり日頃から好奇心を持ち続けることがとても大切なのです。