2020年11月04日
アイデアよもやま話 No.4791 伝え方の極意におけるジャパネットたかた創業者の提言!

7月31日(金)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で伝え方の極意について取り上げていたのでご紹介します。 

 

グループが一致団結して問題を解決する際に必要なのがリーダーの納得のいく説明です。

しかし、伝えたつもりで伝わっていないことが多々あると考えるジャパネットたかたの創業者、高田明さんは誰もが知っておくべき伝え方の極意について次のようにおっしゃっています。

「皆さん、コロナの感染拡大が止まりませんね。」

「この半年の間、コロナの話題ばかりでちょっと疲れを感じています。」

「私は40年間、企業経営の世界にいましたが、今日のテーマ「コロナに思う」で一番感じることは企業経営はいつも順風満帆ばかりではありません。」

「いい時にこそ最悪を予測して先手先手の対策を練っておくことが本当に大事だということを学びました。」

「そして危機が大きくなればなるほど効率化だけでなく無駄を覚悟で最善の対策を立てなければ、後々それが大きな取り返しのつかないほどの代償を払うことになるかもしれません。」

「そして危機を乗り越えていくには、社員やステークホルダーの皆さんの協力がなければ社長一人では絶対乗り越えていけないんです。」

「協力を得るには納得のいく説明を分かり易く、より具体的に社員などに説明をしまして、一致団結して問題解決にあたっていくことが必要だと思います。」

「ではその説明の仕方なんですけど、「結構説明したのになあ」ということを耳にします。」

「でもその説明が伝えたつもりでも伝わっていないということが起こっていませんか、皆さん。」

「私はラジオやテレビを通して商品を沢山販売してきましたが、初めの頃は何度放送しても皆さんの反応がなかったんです。」

「そこでふと気付きました。」

「そうだ、伝えたつもりになっている自分がいて、伝わっていなかったんだということです。」

「それでは“伝わった世界”を作り出すためには私が一番大事にしていること、一番目、紹介する商品を徹底的に勉強しました。」

「何を伝えるのかということを理解していなくて相手に伝わるわけがないんです。」

「2番目、伝える時には伝え手の本気度と情熱が大事です。」

「その本気度と情熱が相手に伝わった時に一体感が生まれるんだと思います。」

「そして最後に伝えるための技術、テクニックが来るんですけども、伝えるのは言葉の巧みさだけじゃありませんよ。」

「指もしゃべるし、手もしゃべるし、体もしゃべるし、目もしゃべるし、顔全体がしゃべるという「非言語」」の力も大事な伝えるための要素だと思います。」

 

「最後にコロナの世界から少し離れてみませんか?」

「コロナ、コロナで本当に疲れてしまいます。」

「命か経済か、GoToキャンペーンはどうかなどは専門家にいったん任せておいて、コロナが無かった普通の日常の世界に身を置いて楽しいことを仲間と想像しあって語らい合いませんか?」

「それはきっと免疫力を高め、コロナを克服出来るかもしれませんよ。」

「コロナに勝つ!」

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

高田さんの指摘されているように、伝えたつもりでも伝えたい相手にきちんと伝わらないことはよくあります。

そこで、高田さんは伝え方の極意について以下の3つを挙げております。

1.伝えたい内容を徹底的に理解すること

2.本気度と情熱

3.伝えるための技術(言語+非言語、5W1H、起承転結など)

 

上記の3つはスポーツ界でよく言われている精神力(心)・技術(技)・体力(体)の3つにつながると思います。

確かに伝え手自身が伝えたいことを十分に理解していなければ、伝えたい相手にきちんと伝えることは出来ません。

また、伝え手の気持ちがこもっていなければ、伝えたい相手の心を動かすことは難しいです。

そして、言葉の明瞭性、5W1Hや起承転結で話す内容を組み立てたり、あるいはグラフや図などを用いたり、といったような技術を身に着けることも聞き手に伝わり易くするうえでとても大切です。

なお、本気度や情熱があると、特に伝えたい内容の説明になると声が大きくなったり、自然にジェスチャーが出て来たりしますが、こうしたことは聞き手の心に伝えたいことが響き易くなります。

 

いずれにしても、最も重要なことは伝え手が伝えたいことを十分に理解することだと思います。


 
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