2020年11月03日
アイデアよもやま話 No.4790 10分で新型コロナウイルス感染を判定!

8月3日(月)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で10分で新型コロナウイルス感染を判定するシステムについて取り上げていたのでご紹介します。 

 

キャノンメディカルシステムズ株式会社(本社:栃木県大田原市 代表取締役社長:瀧口 登志夫)は新型コロナウイルス感染の有無を唾液などから短時間で検査出来るシステムを9月に発売します。

ランプ法という処方を使い、約10分間で判定することが出来、検査する唾液などの前処理に必要な時間を含めても最短40分で結果が分かるということです。

 

以上、番組の内容をご紹介してきましたが、その後の動きは以下の通りです。(詳細はこちらを参照)

 

キヤノンメディカルシステムズは、新型コロナウイルスRNA検出試薬 Genelyzer KITと組み合わせて使用可能な等温増幅蛍光測定装置「Genelyzer F-MSMS:Molecular Station)」の販売を、20201012日より開始します。

本装置は1台で同時に96検体の検出を行うことができるため、検査数の多い検疫所、地方衛生研究所、大手検査センターや、災害被災地の避難所、スポーツイベント会場でのオンサイト検査を実現する移動型検査車(モバイル・ラボ)など、より短時間に高感度な検査結果が求められるシーンでの活用が期待されます。

 

新製品の主な特長

(1) 一度に多くの検査を迅速に実施可能

据置型で12ユニットを備え、一度に最大96検体の検査を実現します。新型コロナウイルスRNA検出試薬Genelyzer KITの場合、1回の検査時間は20分なので、1台で1日(8時間)で約1500検体の処理が可能です。

 

(2) 最大12種類の細菌・ウイルスを検出可能

12ユニットがそれぞれ個別に制御可能なため、検体の数に応じて効率的な対応ができるだけでなく、例えば、類症疾病の原因を特定したい場合、複数の原因微生物(細菌・ウイルス等)を遺伝子で識別することがあります。その際検査プロトコルが異なっていても、同時に検査することが可能です。一度に最大12種類まで同時並行で検出するなど、これまでにない遺伝子検出法を実現します。

 

以上、ネット記事の一部をご紹介してきました。

 

今回ご紹介した新型コロナウイルス感染の有無を唾液などから検査出来るシステムは、既に販売されており、最短40分で結果が分かるだけでなく、最大96検体を一度に検査出来、更に最大12種類の細菌・ウイルスを検出出来るというのですからとても優れていると思います。

ですから、感染者の早期発見を目指して、より多くの場で活用していただきたいと思います。

 

一方、8月3日(月)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で警察犬による新型コロナウイルス感染者の特定について取り上げていたのでご紹介します。 

 

チリでは警察犬を使って新型コロナウイルスの感染者を見つけ出そうとしています。

犬の嗅覚は人間の50倍鋭いとされ、コロナ患者の汗の臭いから感染者を見つけ出せないか特訓しています。

犬はマラリアやがん患者の臭いを特定することに成功したケースもあるだけにコロナ患者をかぎ分けられれば、空港の検疫などで活躍が期待されます。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

もし、犬の嗅覚を利用して新型コロナウイルスの感染者を識別出来るようになれば、犬だけで、特別な機器は一切不要なので、更に容易に、しかも短時間で感染者を特定出来ます。

ですから、チリでの警察犬を使った取り組みも是非続けて欲しいと思います。

同時に、関連研究機関には犬に頼らない、犬と同等の嗅覚を持つ“臭いセンサー”の開発に取り組んでいただきたいと思います。

そうすれば、犬のトレーニングをしなくても同様の検査を出来るようになります。

 

ということで、新型コロナウイルス感染の有無を識別するアイデアもいろいろとあるのです。


 
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