未確認飛行物体、UFOについてはこれまで映画やテレビの特集番組などで何度となく取り上げられてきました。
そうした中、5月28日(木)放送の「コズミック フロント☆NEXT」(NHKBSプレミアム)で「U.F.O.の真実」をテーマに取り上げていました。
そこで3回にわたってご紹介します。
1回目は情報公開についてご紹介しました。(参照:No.4764 ちょっと一休み その741 『UFOの真実 その1 情報公開!』)
2回目はUFOとの遭遇(エンカウンター)についてです。
フランスのプロバンス地方、ラベンダー畑が広がるヴァレンソール村、こののどかな村で事件が起きました。
1965年、地元の農夫がある不思議なものを目撃しました。
ラベンダー畑に宇宙人が降り立っていたというのです。
宇宙船には3本の足が付いていました。
その前で何者か二人が畑を調べていたのです。
小さな体に不釣り合いな大きな頭、色白の顔に大きな目をしていました。
そして、唸り声のような音を発していたといいます。
証言によると、宇宙人は筒状のものを取り出し、農夫へと向けました。
すると農夫は金縛り状態になったといいます。
ものを見たり、音を聞いたりすることは出来ますが、体は全く動かすことが出来ませんでした。
後の取り調べで農夫はそう話しています。
しばらくした後、宇宙船は飛び去って行ったといいます。
農夫は既に他界していますが、村でも信頼の厚い男だったと親友は言います。
親友は次のようにおっしゃっています。
「その生き物の目に善良な意思を感じた」と生前、彼は言っていました、」
「そんな話をでっち上げる者はいません。」
「彼の話は信頼に値すると思いました。」
宇宙船が去った後、農夫は15分ほど現場に立ちつくしていました。
体の自由が再び効くようになった後、地元の警察に報告しています。
現場検証してみると、3つの穴が残っていました。
宇宙船の足が地面に食い込んでできた跡です。
後に専門家が現場の土壌を採取し、調べてみると、他の土地よりも異常に多い量のカルシウムが検出されました。
宇宙船らしきものが降り立った畑にはその後10年間作物は育たなかったことが報告されています。
小さな農村を一躍有名にしたこの事件、当時の様子を記録したニュース映像が残っていました。
以下はその音声です。
(レポーター)
「小さな村、ヴァレンソールでは空飛ぶ円盤が現れたことで、48時間前から大騒ぎです。」
「私は今、村のカフェにいます。」
「外は暑く、トランプゲームでにぎわっています。」
「目撃したマスさんがバカンスに行ってしまいました。」
「誰かこの事件について話していただける方はいませんか?」
「このバーを経営するモワソンさんですね。」
「あなたはマスさんが畑でUFOを見たと聞いたんですね。」
「話して下さい。」
(モワソンさん)
「その朝、マスさんがここに来て、不思議な機械のようなものが畑に現れたと言いました。」
「「面倒なことになりたくないから、誰にも話すな」と頼まれました。」
「(どのくらい秘密を守れたかという問いに対して、)翌朝までです。」
「翌朝には皆で少し話し合って、その後地元の新聞が取材に来ました。」
(レポーター)
「(穴の)跡がくっきり残っていますね。」
「誰かが意図的に作った跡ではないでしょうか?」
(モワソンさん)
「いや、そんな機械をこの村で見たことはないです。」
「(マスさんは普段から冗談を言う人かという問いに対して、)今回は真実を言っていると感じました。」
「遭遇に動揺した様子でしたから。」
フランスのロズウェル事件(*)と名付けられたこの出来事は国の宇宙機関でも調査されました。
* 1947年7月アメリカのニューメキシコ州ロズウェル付近で墜落したUFOがアメリカ軍によって回収されたとして有名になった事件
フランス国立宇宙センターの一部門、GEIPANです。
未確認飛行物体の情報を全国から収集・分析し、その正体を解明するのが主な任務です。
50年以上前に起きた事件を皮切りにこれまで2500件以上を調査・分析してきました。
科学的に未解明のケースは全体の3.5%です。
ヴァレンソール事件はその中でも最も衝撃的なケースです。
20年以上にわたってGEIPANの所長を務めたジャン・ジャック・ヴェラスコさんは次のようにおっしゃっています。
「この事件は当時大きな反響を呼びました。」
「有名な物理学者も含め、事件を科学的に調査しました。」
「興味深いのは警察の調査によって客観的な物的証拠が全てそろっているということです。」
ヴァレンソール事件は地球外生命体と遭遇した報告の中で最も信憑性の高いものとされました。
彼らはいったい何の目的で地球にやってきたのでしょうか。
長年UFOの調査に当たってきたヴェラスコさんは目撃情報の件数にあるパターンがあると考え、次のようにおっしゃっています。
「核実験とUFOの間に相関関係があるのです。」
「1945年に原爆が製造されてから540回の核実験が行われましたが、UFOの目撃件数と重ね合わせてみると、2年のずれがあるだけでほぼ一致するのです。」
「その理由はわかりませんが、これは非常に興味深い事実です。」
人類が初めて原爆を使用したのは1945年、ロズウェル事件はその2年後、以降エスカレートする核実験と呼応するかのように正体不明の現象が頻発するようになったというのです。
核爆弾の使用とUFO現象の間にある奇妙な相関関係、知的生命体が地球を訪れる理由を説明しているのでしょうか。
ヴェラスコさんは次のようにおっしゃっています。
「1949年の時点で奇妙な現象がある特別な場所で目撃され始めました。」
「戦略核ミサイルの格納庫では特に不思議な現象が起きています。」
「当時、ホワイトハウスの科学顧問だった原子力研究者のエドワード・テラー博士は、核施設の上空で不可解な現象が多発していることを報告しています。
「プルトニウム精製施設や核実験場、ミサイル発射基地などで起こった事件です。」
核施設と未確認飛行物体とを結びつける具体例があります。
アメリカ北西部、モンタナ州グレートフォールズ郊外にあるモルムストローム空軍基地です。
冷戦時代、ここに核ミサイルが配備されていました。
1967年、基地の上空に謎の光が飛び交ったと証言する軍人がいます。
元アメリカ空軍士官、ロバート・サラスさんは次のようにおっしゃっています。
「基地を警備する隊員から、複数の奇妙な光が超高速で飛行し、空中で停止して反転するのが見えると緊急の通報が入ったのです。」
サラスさんはその日、地下20mほどの管制室で勤務していました。
すると、警備している隊員から突然通報が来ました。
オレンジ色の不思議な光が上空を飛び交っているというのです。
エンジン音は聞こえず、航空機とは明らかに別物だという報告でした。
その直後、ミサイルに異常が発生しました。
サラスさんは次のようにおっしゃっています。
「私たちの管理下にあった10発のミサイル全てが“No Go(発射不可能)”と呼ばれる状態、つまり発射出来ない状態に陥ったのです。」
核ミサイルが機能不全に陥ったということは謎の光が管制システムに何らかの影響を与えた可能性があるのでしょうか。
元アメリカ軍上院院内勤務のハリー・リードさんは次のようにおっしゃっています。
「当時、核ミサイルの発射基地にいた数多くの人々が不思議な物体について証言しています。」
「自分たちが見たものは幻などではないと彼らは断言していますが、その理由は原因不明の通信障害が実際に起こったからです。」
アメリカの同盟国の中には知的生命体は特別な任務を負って地球に来ていると考える政府高官さえいます。
冷戦真っ只中の1960年代、カナダの国防大臣を務めたポール・ヘリヤーさんは次のようにおっしゃっています。
「冷戦中の1961年、およそ50の未確認飛行物体が隊列を組んでロシアからヨーロッパに向かって飛行しているのが探知されました。」
「司令官が緊急通報ボタンを押しかけたところで、UFOは向きを変え、北極の方角へ戻っていきました。」
アメリカの同盟国、カナダは北極海をはさんでソ連と対峙する最前線に位置していました。
UFOが探知された領域は戦略上極めて重要な場所だったのです。
ヘリヤーさんは次のようにおっしゃっています。
「事態を重く見たアメリカの連合司令部は3年にわたる調査を行いました。」
「結論は少なくとも4つの異なる種族の異星人が地球を訪れているというものです。」
「原子爆弾を発明して数十年間、数多くの核実験が実施されました。」
「彼らは人類が再び核兵器を使用するという愚かな行動を取ることを懸念し、我々の活動を監視しているのです。」
宇宙のどこかにいる高度文明が核兵器を乱用し始めた人類を監視している、本当にそのようなことがあるのでしょうか?
高度な知性を持つ何者か何らかの目的で地球を訪れている、この証言は信じるに値するのでしょうか?
もし真実なら私たち人類は彼らとどのように向き合うべきなのでしょうか?
以上、番組の内容の一部をご紹介してきました。
番組の内容を以下に要約してみました。
・フランスのプロバンス地方のヴァレンソール村のラベンダー畑で1965年に地元の農夫がUFO、および二人の宇宙人が降り立っていたと証言しており、警察の調査によってこの証言の客観的な物的証拠は全てそろっていた
・長年UFOの調査に当たってきたフランスの専門家は、目撃情報の件数にあるパターンがあると考え、核実験とUFOの間に相関関係があると分析した
1945年に原爆が製造されてから540回の核実験が行われたが、UFOの目撃件数と重ね合わせてみると、2年のずれがあるだけでほぼ一致している
・エスカレートする核実験と呼応するかのように正体不明の現象が頻発するようになった
・1967年、モルムストローム空軍基地の上空に謎の光が飛び交ったと元アメリカ空軍士官が証言している
核ミサイルが機能不全に陥ったのは謎の光が管制システムに何らかの影響を与えた可能性がある
・冷戦中の1961年、約50のUFOが隊列を組んでロシアからヨーロッパに向かって飛行しているのが探知された
・事態を重く見たアメリカの連合司令部は3年にわたる調査を行ったが、結論は少なくとも4つの異なる種族の異星人が地球を訪れているというものであった
・当時のカナダの国防大臣は、こうした状況を「人類が再び核兵器を使用するという愚かな行動を取ることを懸念し、我々の活動を監視している」と解釈していた
こうしてみると、UFOは多くの人たちに目撃されているのです。
そして、中には目撃者の証言を裏付ける物的証拠もあるというのです。
また、核実験とUFOの間に相関関係があるという分析はとても興味深いです。
更に、アメリカの空軍基地で核ミサイルが機能不全に陥ったり、宇宙のどこかにいる高度文明が核兵器を乱用し始めた人類を監視しており、少なくとも4つの異なる種族の異星人が地球を訪れていると分析されているのは人類にとってとても救われる分析結果です。
なぜならば、少なくともこれまでの分析では、地球外の知的生命体が地球を訪れている目的は地球を侵略することではなく、核兵器開発という人類の愚かな行為をたしなめることにありそうだという結果だからです。
なお、この番組を通して日本の安全保障上の対策について思ったことがあります。
そのヒントは、アメリカの空軍基地で核ミサイルが機能不全に陥ったのは謎の光が管制システムに何らかの影響を与えた可能性があるという事実です。
もし、このからくりを解析して、兵器として実現出来れば、核兵器を無力化出来るのです。
ですから、日本の防衛政策は従来の兵器の開発や海外からの輸入ではなく、核兵器を始め、あらゆる兵器を無力化する兵器、あるいは防衛システムの開発に取り組むべきではないかということに思いが至ったのです。
まさに専守防衛の究極の姿と言えます。
なお、プロジェクト管理と日常生活 No.662 『米海軍、新型レーザー兵器の実験成功の意味するもの!』でも究極の兵器としてレーザー兵器をご紹介しましたが、今回思い浮かんだあらゆる兵器を無力化する兵器、あるいは防衛システムを機能不全にする何らかの兵器は他国からの攻撃を未然に防ぐリスク対応策と言えます。
さて、実はNo.4218 ちょっと一休み その680 『大晦日の明け方に遭遇したUFO!?』でお伝えしたように、2018年の大晦日の明け方に遠くの空に番組で放映されたような白く光るいくつかのUFOらしき物体を見たのですが、その時の光景は今もはっきりと記憶しています。
ですから、この日以来私はUFO、および地球外生命体の存在を確信しています。