2020年09月07日
アイデアよもやま話 No.4741 多くの女性を虜にする健康アプリ!

5月20日(水)放送の「あいつ今何してる?」(テレビ朝日)で多くの女性を虜にする健康アプリについて取り上げていたのでご紹介します。 

 

南野充則さんは、お婆様の認知症がきっかけで東京大学工学部在学3年で始めた事業をストップし、24歳の時に現在の会社に参画、病気の予防に力を入れたい、そして現在はヘルスケアのアプリケーションを提供している株式会社FiNC Technologies(フィンクテクノロジーズ)のCEOを務めています。

 

このアプリの特徴は、1つのアプリで全ての体の情報を管理出来るところです。

歩数計測、体重や食事の記録といったようにこのスマホ用ヘルスケアアプリ、FiNCを持っていれば健康管理には事欠かないといいます。

FiNCを利用することで、歩数や体重、食事などの記録が出来、20〜30代の女性に大人気です。

現在累計900万ダウンロードを突破、その数は国内のヘルスケア/フィットネスアプリの中では現在ナンバーワンを誇っています。

その人気の秘密について、南野さんは次のようにおっしゃっています。

「食事の記録をすると、足りてない栄養素のアドバイスが届いたりとか、そういったところが自動で行われるようなかたちです。」

 

このアプリには南野さんたちが独自に開発したAI技術が用いられていて、従来はトレーナーが指示していたトレーニングや管理栄養士が行っていた食事のアドバイスを、利用者の基本情報や日々の記録をもとにAIが自動的にその人に合った運動や食事をアドバイスしてくれるのです。

更にスマホで自分が食べる食事を撮影するだけでAIが写真からカロリー計算も行ってくれるのです。

このようにこれまで人が行っていたことをAIが行うことで時間や労力を大幅に削減することが可能になるのです。

 

そんな最先端の技術を開発するために様々な業界から社員が集まっており、その技術を結集したアプリにおけるAIがアドバイスする機能や食事を解析する技術など、60もの特許を取得しました。

更に、この最新技術を結集したアプリはほとんどのサービスが無料なのです。

なぜここまでハイテクなアプリを無料で提供するのか、そこには南野さんの強いこだわりがあります。

南野さんは次のようにおっしゃっています。

「世の中、これから少子高齢化して医療費が上がっていく中で、どうにかしてそれをせき止めていかないといけないよねといった課題感をすごく感じたんですよね。」

「その中で、病気になってから治すよりも病気になる前に予防してあげた方が効率的なんじゃないかなと思いまして。」

 

そして、このアプリのシステムを生かし、企業で働く従業員の健康をサポートするサービスや美容や健康グッズのネットショップ、そういった企業からの広告収入、あるいはアプリ内課金により会社としての利益を生み出しているのです。

 

お婆様の認知症を目の当たりにしたのをきっかけに、誰もが健康で生活出来る社会を作りたいという想いで無料アプリを開発した南野さん、そして利用するお客さんだけでなく働く社員にも健康で居続けて欲しいと、健康意識が高い社風に、更に現在は新型コロナウイルスの影響でリモートワークをして運動不足やストレスを抱えている社員のために毎日決まった時間にトレーニング動画を生配信する試みも行っています。

南野さんは次のようにおっしゃっています。

「ヘルスケア/フィットネスアプリ国内ナンバーワンというところまでは来ているんですけども、これから世界にこのアプリを広げていくといったところに注力していきたいなと考えております。」

 

以上、番組の内容の一部をご紹介してきました。

 

FiNCという1つのアプリで全ての体の情報を管理出来るといい、しかもほとんどのサービスが無料で提供されているのですから、20〜30代の女性に大人気というのは当然と言えます。

しかも900万ダウンロードを突破、その数は国内のヘルスケア/フィットネスアプリの中では現在ナンバーワンというのです。

その人気の秘密は、食事の記録だけでその人に合った運動や食事のアドバイスが独自に開発したAI技術により自動で行われるようなところにあるといいます。

このようにこれまで人が行っていたことをAIが行うことで時間や労力を大幅に削減することが可能になるのです。

 

しかも、このアプリの開発には様々な業界からの社員の技術が結集されており、60もの特許を取得済みといいます。

また、ほとんどのサービスを無料で提供する狙いは、少子高齢化して医療費が上がっていく中で、予防医療により医療費の増加を少しでも抑えることにあるといいます。

 

こうしたことからフィンクテクノロジーズには今後ともヘルスケア業界をリード出来る可能性を秘めていると思います。

ですので、世界的なヘルスケア業界におけるグーグルやアマゾンのような存在を目指して世界展開、および更なる広範囲でのサービスの拡充を目指していただきたいと思います。

世界中の人たちのヘルスケア関連のビッグデータを収集出来れば、これをベースにAIで様々な分析をすることにより、新たに多くのビジネスの種を手に入れることが出来ます。

ですから、更に競合他社よりも競争力を高めることが出来るのです。

こうしたことからフィンクテクノロジーズはヘルスケア業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)の先駆け的な存在ではないかと思います。


 
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