ほぼ毎週千葉県外房の寒村の実家で独り暮らしの父のもとに買い物や病院での定期健診などのために帰省しています。
そうした中、たまたま目にした地元の市より発行されている広報誌の記事に目が留まったのでご紹介します。
それはキョン皮クラフト講座の案内記事ですが、その一部は以下の通りです。
中国と台湾に分布するキョン(シカ科)は、日本では特定外来生物に指定されています。
キョンのお肉は高級料理の材料、皮は印伝の材料とされるなど、様々な用途に用いられています。
そもそもなぜ外房でキョンが大量発生しているかという経緯ですが、以前、行川アイランドというレジャー施設があったのですが、そこには一般の動物園ほどではありませんが、何種類かの動植物を観覧出来ました。
そうした中にキョンもいたのですが、この施設が閉館後に施設外に逃げ出して、徐々に繁殖して今のように増えてしまい、その被害も無視出来ないほどといいます。(こちらを参照)
そうした中、キョンの肉は高級料理の材料、皮は印伝の材料とされるなど、様々な用途があるというのは知りませんでした。
キョンにはこうした様々な用途がある一方で、農家や一般の家に被害が及んでいるのですから、千葉県猟友会などの協力を仰いで、被害を食い止めると同時に新たなビジネスとして進めたらどうかと思いました。
そうした中、既に「千葉県キョン防除実施計画」が進められてきたことがわかりました。(詳細はこちらを参照)
しかし、現状をみると、まだまだこうした活動の継続の必要性を感じてしまいます。
ちなみに、私も実家に行った際、夜中にキョンの何とも言えない、不気味な鳴き声を聞いたことが何度となくあります。
さて、こうした記事に出会うたびに思うのは、人類も所詮は生物の一種であるということです。
動物や植物などが生存競争を繰り広げる中、人類も限りない豊かさを求めて多くの動物や植物を食糧としてのみならず、道具や装飾品などの用途としているのです。
同時に、人類に被害を及ぼす動物や植物は駆除の対象としているのです。
ですから、せめて他の生物に対して、感謝の念を持ち続けることの大切さを年齢を重ねていくにつれて強く感じてしまいます。