2020年08月10日
アイデアよもやま話 No.4717 リチウムイオン蓄電池以上の鉛蓄電池の登場!

6月15日(月)付けネットニュース(こちらを参照)でリチウムイオン蓄電池以上の鉛蓄電池の登場について取り上げていたのでその要旨をご紹介します。 

 

長い歴史を持ち“枯れた”技術ともいわれる鉛蓄電池に進化の余地が残っていた

・古河電気工業と古河電池が共同開発したと発表した「バイポーラ(双極性)型」の鉛蓄電池は、再生可能エネルギーで発電した電力を蓄える定置用蓄電池の用途で、リチウムイオン電池をしのぐ性能を実現する可能性を秘めている

・外形寸法は300×300×250mm(予定)で寿命は15年、従来の鉛蓄電池の約1.5倍の体積エネルギー密度と、約2倍の質量エネルギー密度を実現した

・電力貯蔵用の蓄電池として、設置面積あたりのエネルギー量でリチウムイオン電池を上回る

・こうした成果により、質量や体積だけでなく、コスト面でも大幅に削減出来た

・バイポーラ型の鉛蓄電池の量産は「今回が世界初」といい、2021年にサンプル出荷を始め、2022年には製品出荷を開始する計画である

・バイポーラ型の鉛蓄電池の開発にあたり、量産に向けて以下の3つの技術的課題を解決した 

(1)集電体である鉛箔を薄いままに保ちつつ、長寿命化を実現するこ

(2)セル同士の仕切り板の役割を果たす樹脂プレートの成形

(3)鉛箔と樹脂プレートの異種材料接合

 

以上、ネット記事の要旨をご紹介してきました。

 

今や、蓄電池(バッテリー)といえば、リチウムイオン電池が主流ですが、高価格が普及のネックになっており、一般家庭用の蓄電池やEV(電気自動車)用蓄電池として普及の妨げになっています。

そうした中、今回ご紹介した鉛蓄電池は、設置面積あたりのエネルギー量でリチウムイオン電池を上回り、寿命も15年、コストも大幅に削減出来たといいます。

しかも2022年には製品出荷を開始する計画といいますから、鉛蓄電池の復活といえます。

 

さて、私の自宅では10年ほど前から太陽光発電、オール電化、そして日産「リーフ」を導入しています。

そして、今年5月に太陽光発電の余剰電力を電力会社に高額で買い取ってもらえる固定価格買取制度(FIT)が11年目を迎えました。

その結果、これまで電力会社に1kwhあたり48円で買い取ってもらえたのが6月からは8.5円と大幅に買取価格が低くなってしまいました。

そこで、家庭用蓄電池を購入して太陽光発電の余剰電力をその蓄電池に溜めて、その電力を家庭用電源として使用することを検討しました。

ところが、その価格が5kwh程度でも100万円以上するので購入を諦めました。

ですから、今は8.5円とわずかでも余剰電力を買い取ってもらっています。

そうした中、今回ご紹介した鉛蓄電池はとても期待が出来ます。

なので、2022年の製品出荷をとても待ち遠しく思っています。


 
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