4月29日(水)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で新型コロナウイルスによるアメリカでの状況について取り上げていたのでご紹介します。
4月29日時点で新型コロナウイルスによるアメリカでの死者数は5万8300人を越え、ベトナム戦争でのアメリカ人の死者数を上回りました。
ジョンズ・ホプキンス大学の調べによるもので、感染者数は100万人を越えて、世界最多となりましたが、トランプ大統領はツイッターで次のように主張していると報じられています。
「世界のどの国よりも検査をしているからだ。」
以上、番組の内容をご紹介してきました。
なお、7月9日(木)付けネットニュース(こちらを参照)では以下のように報じています。
ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると(日本時間7月9日午前現在)、アメリカで新型コロナウイルスの感染が確認された人数は300万人を超えた。
アメリカの死者数は13万2000人を超えた。
こうした情報からアメリカにおける新型コロナウイルスによる感染者数、および死者数について以下のことが言えます。
・死者数は7月9日時点で、既にベトナム戦争での死者数の2倍を超えている
・これまで感染者数、および死者数において、世界一で推移している
アメリカが新型コロナウイルスによりこうした多くの感染者数、および死者数をもたらしている最大の原因はトランプ大統領による経済優先政策、およびトランプ大統領の危機感の弱さにあると思います。
それにしても、ベトナム戦争当時、アメリカ国内では若者を中心に反戦運動が高まりましたが、ベトナム戦争での死者数よりも今回の新型コロナウイルスによる死者数の方が既に2倍以上に達しているという事実には驚きます。
ちなみに、7月9日(木)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)では、7月9日時点の世界の感染者数は1200万人超、国内の感染者数は2万699人、死者数は892人と報じています。
また、人口100万人あたりの新型コロナウイルス感染者数【国別】(7月28日現在)のトップ4は以下の通りです。(詳細はこちらを参照)
1位 アメリカ
2位 ブラジル
3位 サウジアラビア
4位 南アフリカ
そして、人口100万人あたりの新型コロナウイルス死者数【国別】(7月28日現在)のトップ4は以下の通りです。(詳細はこちらを参照)
1位 イギリス
2位 イタリア
3位 フランス
4位 アメリカ
こうしてみると、日本は新型コロナウイルスによる感染被害の国別比較でみると、非常に被害が少ないことが分かります。
しかし、現在、日本も新型コロナウイルスの第2波到来と見られており、今後感染状況がどのように推移していくか誰も予測出来ないような状況です。
私たちは国家間の戦争こそ最も多くの死者数をもたらすと思ってしまいがちですが、過去のウイルスによる死者数を紐解くとビックリするような死者数なのです。
プロジェクト管理と日常生活 No.651 『新型コロナウイルス対策にも言える早期リスク対応策の必要性!』でもお伝えしたように、スペイン風邪では1918年〜1919年にわたって世界で4000万人が死亡、日本では38万人が死亡したといいます。
更に、ウィキペディアには以下の記述があります。
14世紀には黒死病(ペスト)がヨーロッパで大流行した。このときの流行では当時のヨーロッパ総人口の約3分の1にあたる、およそ2500万人から3000万人もの死者を出したとされる。その後もペストは合わせて3回のパンデミックを引き起こすこととなる。
このようにウイルスと人類との闘いは、ペストのように1種類のウイルスだけで長期にわたって人類に壊滅的な被害をもたらしているのです。
新型コロナウイルスとの闘いも2〜3年は続くとの専門家の予測もあります。
ということで、人類とウイルスとの闘いは今後とも国家間の戦争以上の人類最大の脅威をもたらすのです。
こうした状況において、新型コロナウイルスの特効薬とも言えるワクチンの実用化間近と以前お伝えしましたが、残念ながら副作用の有無やどこまで有効性があるのかなど、疑問点が残されています。
ですから、私たち一人ひとりは新型コロナウイルスとの闘いに際し、長期戦を覚悟し、ストレスを適度に発散させるかたちで、持続可能な“新たな生活様式”を見出していくことが求められるのです。