2020年08月03日
アイデアよもやま話 No.4711 声が小さくなるメガホン!

4月13日(月)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で声が小さくなるメガホンについて取り上げていたのでご紹介します。 

 

どこで全力熱唱しても声が小さくしか聞こえないメガホンですが、その仕組みは柔らかく、口にピッタリとはまるメガホンと中にある羽根です。

この羽根がメガホンの壁になって音を何回も反射することで、声がだんだん小さくなるというのです。

また、先端についている管を耳に着けて、正確に自分の声を聞くことでボイストレーニングにもなります。

更に、メガホンの付け根に入っている、樹脂でできたフィルターがあることで、呼吸するのに負荷がかかり、エクササイズ効果もあります。

減音にボイストレーニング、更にエクササイズまでこなす一石三鳥のこのメガフォン、商品名「UTAET(ウタエット) EX+」、価格は4378円で販売中です。

 

以上は、2019年10月17日放送の内容でした。

 

これが今、売れに売れています。

このメガホンを開発した株式会社ドリームの浅山 智幸さんは次のようにおっしゃっています。

「新型コロナウイルスの感染拡大で外出の自粛が求められている中、自宅で巣ごもりによる運動不足であったりとか、ストレス解消出来るものはないですかと問い合わせが殺到しております。」

「特にカラオケにも行けない昨今、大声で歌っても近所に迷惑をかけずに消音が出来る「ウタエット」が役に立っているようです。」

「巣ごもりだからといって、本当に閉じこもっているわけではなく、自宅にいながら体を動かして、この新型コロナウイルスを乗り越えて、いつまでも元気に過ごしていただきたいと願っております。」

 

カラオケ好きにも、そうでない人にも良いストレス解消法になりそうです。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

カラオケは単に好きな歌を歌って楽しむだけでなく、大声を出すことによるストレス発散という効用もあるのです。

しかし、そのカラオケも店内のみならず往復の交通機関などでの新型コロナウイルスの感染リスクがある中、躊躇されます。

一方、自宅で大声を出すと、家族や隣近所にその声が聞こえてしまうことが気になります。

そうした中、今回ご紹介した、声が小さくなるメガホン、「ウタエット」は自宅で周りを気にすることなく思いっきり大声を出すことが出来るのですから、問い合わせが殺到している状況はなるほどと思えます。

 

経済全体は新型コロナウイルスの影響で委縮しており、大変な状況ですが、一方で「3密」や移動制限という状況下で今回ご紹介したような新たな需要を喚起する商品やサービスが脚光を浴びてくるのです。

ですから、新型コロナウイルスの影響によるマイナス面を整理していくと、必ず新たなビジネスの芽が芽生えてくるのです。

なぜならば、人間心理として、新型コロナウイルスのようにいろいろとマイナスの要素が出てくると必ずそれを打ち消そうという心理が強く働くからです。


 
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