2020年07月18日
プロジェクト管理と日常生活 No.650 『サイバー攻撃による世界的な損失額は10年後には90兆ドルに達する!?』

これまでサイバー攻撃については、プロジェクト管理と日常生活 No.646 『北朝鮮のサイバー強盗団による日本での外貨荒稼ぎ!』プロジェクト管理と日常生活 No.647 『巧妙化が進むサイバー攻撃!』などでお伝えしてきました。

そうした中、日経ビジネス関連のネットニュース(こちらを参照)でサイバー攻撃による世界的な損失額について取り上げていたので以下にその一部ご紹介します。 

 

IoTやAIなどの普及は、サイバー攻撃者にとって、攻撃対象となる窓口の増加を意味する。「新しい技術の誕生」は、「新しい課題の誕生」と同意だ。

 

サイバー空間では、攻撃者が圧倒的に優位に立つ。世界経済フォーラムの統計によると、サイバー攻撃による世界的な損失額は、2030年には90兆ドルに達すると見込まれている。

 

こうした攻撃に備えるサイバーセキュリティ対策のレベル向上で有用なのは、実践的なサイバー攻撃対応訓練だ。ロシア最大の商業銀行ズベルバンクの子会社でサイバーセキュリティ企業のバイ・ゾーンは、国際サイバー犯罪に対抗するグローバルオンライン訓練プロジェクト「サイバー・ポリゴン」を実施している。このプロジェクトは世界経済フォーラムの活動の一環であり、国際刑事警察機構(ICPO)と共同開発を行っている。CEOのサマルツェフ氏は「サイバーセキュリティの知識があっても“実戦”の経験がなければ高度化する国際サイバー犯罪には対峙できない」と指摘する。

 

訓練の結果についてサマルツェフ氏は、「参加者が情報共有した結果、単独での対応と比べて7倍近く効率的に対応できた」と説明。同訓練の有用性とともに、情報共有の重要性を強調した。

 

以上、記事の内容の一部をご紹介してきました。

 

まず、サイバー攻撃による世界的な損失額は、2030年には90兆ドル(1ドル107円換算で、9630兆円 日本の国家予算の約94倍)と、兆の次の位の京に達するほどと見込まれていることにビックリです。

皮肉を込めて言えば、2030年にはサイバー攻撃は世界で最も大規模な産業になっているかもしれないのです。

しかも、サイバー空間では攻撃者が圧倒的に優位に立つというのですから、北朝鮮のサイバー強盗団をはじめ、この産業への参入が後を絶たないことは容易に想像されます。

 

では、こうしたリスクに対してどのような対応策が考えられるかですが、プロジェクト管理と日常生活 No.647 『巧妙化が進むサイバー攻撃!』でもお伝えしましたが、今回は更に以下の対応策を加えたいと思います。

・最先端のスパコン、あるいは量子コンピューター、そしてAIといったようなサイバー攻撃に必要なモノがサイバー攻撃組織に入手されないように世界規模で厳重に管理すること

サイバー攻撃組織に関する情報提供者には高額の報酬を与えること


 
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