2020年07月14日
アイデアよもやま話 No.4694 実用化が進む”25分検査”!

前回、日本発の全自動PCR検査装置についてご紹介しました。

そうした中、6月25日(木)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で実用化が進む”25分検査”について取り上げていたのでご紹介します。 

 

結果をより早く出すため、製薬大手の塩野義製薬株式会社が実用化を目指しているのは、舌から取る唾液を使って新型コロナウイルスに感染しているかが分かる新たな検査です。

番組では、塩野義製薬と共同で開発を進める日本大学で実際にその様子を見せてもらいました。

日本大学文理学部化学科の標 正靖教授は次のようにおっしゃっています。

「大きな間口の容器に患者さん本人が唾を吐くだけなので、非常にどなたでも出来ると。」

 

採取した唾液を特殊な薬品と混ぜ、95℃で2分間加熱処理し、その唾液を薄い茶色の検査試薬に入れます。

それを37℃で20分間専用の機械で反応させれば結果が判明、感染していなければ液体は薄い茶色のまま、感染していれば透明になり、ウイルスと試薬がつまった黒い塊が出来ます。

結果が分かるまでの時間はわずか25分、PCR検査よりも劇的に短いうえ、検査精度はPCR検査と変わらないといいます。

標橋擬は次のようにおっしゃっています。

「空港の検疫のように人が1日何万人と来るところで活用出来るんじゃないかと。」

「今の抑制された経済活動がある意味緩和されるということで、メリットは大きいんじゃないかなと。」

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

前回ご紹介した全自動PCR検査装置は既に実用化されていますが、1台の装置だけで2〜3時間のうちに12人分のPCR検査をこなせるといいます。

これに対して、今回ご紹介した検査装置はわずか25分で結果が判明するといいます。

ですから、検査結果が出るまでの時間だけで比較すれば、進化版と言えます。

ただ、実用化までどのくらいの期間を要すかは不明です。

また、同時にどのくらいの検査をこなせるのか、あるいは検査費用、操作性などの比較で総合的にどの検査方法を採用するのかといった検討が求められます。

 

いずれにしても、ワクチンや治療薬の実用化、および大量の導入まではまだまだ時間がかかりそうなので、それまでは「3密」の回避、およびより多くのPCR検査、および抗体検査(*)を実施し、感染者、あるいは過去に感染している人を特定し、新型コロナウイルスに立ち向かうしかないのです。


* PCR検査:ウイルスの遺伝子を高感度で検出する手法

抗体検査 :既に感染を経て体にウイルスに対する免疫が備わったかを診る血液検査


 
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