これまで顔認証技術についてはアイデアよもやま話
No.4648 最新ドローンと”時代の壁”!などで何度となくお伝えしてきました。
そうした中、2月17日(月)放送の「グッド!モーニング」(テレビ朝日)で最新の顔認証技術について取り上げていたのでご紹介します。
昨年9月に発表されたセブン銀行の次世代ATMが注目を浴びました。
最大の特徴は顔認証機能です。
これで本人確認が可能となり、ATMで銀行口座もつくれるようになるのです。
ATMのカメラが人間の目となっているのです。
利用者の顔を読み取ったうえで、事前に登録された免許証の写真と照合し、本人かどうかを判別します。
このATMは将来的には、キャッシュカードが無くても、現金を出し入れ出来るサ−ビスの導入を目指します。
セブン銀行は、コンビニや商業施設などに約2万5000台のATMを設置していますが、5年後までに全てを新型機に取り換える方針です。
この顔認証技術はセブン銀行とNECが共同開発しました。
実は、顔認証の分野ではNECが世界をリードする存在になっています。
アメリカの国立標準技術研究所の調査によると、NECの技術力は中国やアメリカの企業を抑えて5回連続で世界1位でした。
年をとって顔が老け込んだり、マスクをしたりしていても顔を読み取れる技術を開発しています。
顔認証は今後空港や駅だけでなく、様々な店舗に急拡大していくと見られています。
ただ現在、世界の顔認証システムを席巻しているのは中国企業です。
中国政府からの強力な後押しもあり、売り上げを急ピッチで伸ばしています。
NECは最高の技術力を駆使し、中国勢に対抗する構えです。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
クレジットカードやパソコン、スマホなどでの本人確認の主流はまだまだパスワードです。
中でもクレジットカードや銀行カードなどのカード類は合わせるととても枚数が多く、財布が厚みを増す元凶と言えます。
しかし、個々のサービスによってパスワードの最小桁数や特殊文字や大文字を含めることが要件であったりと、パスワード管理はとても大変です。
しかも、複数のサービスで同じパスワードを使用していると、パスワードが盗まれた場合の被害が大きくなってしまいます。
ですから、誰しもがパスワードに代わる本人確認が出来ればと望んでいると思います。
そうした中、NECが開発した顔認証技術による本人確認がセブン銀行の次世代ATMで導入されるようになり、ATMで銀行口座もつくれるようになるというのです。
更にこのATMは将来的には、キャッシュカードが無くても、現金を出し入れ出来るサ−ビスの導入を目指すというのです。
また、年をとって顔が老け込んだり、マスクをしたりしていても顔を読み取れる技術を開発しているといいますから、顔認証技術はまだまだ発展途上を言えます。
いずれにしても顔認証による本人確認があらゆるサービスにおいて導入されれば、クレジットカードや銀行カード、あるいはマイナンバーカードなどあらゆるカードを持ち歩く必要がなくなり、パスワード管理からも解放されます。
一方で、例えば3Dプリンター技術により、本人の顔をプリントして本人確認に臨んでも大丈夫なのか、など本人確認をすり抜けて悪用されるリスクはゼロなのかといった懸念が残ります。
ということで、顔認証による本人確認の本格的な普及に向けては、犯罪リスクの対応策、および犯罪が起きてしまった場合のコンティンジェンシープランを誰もが安心出来るレベルでしっかり構築することが必須です。
いずれにしても安心して顔認証による本人確認が出来る社会の到来がとても待ち遠しく思われます。
同時に、こうしたとても重要な技術は、国内企業が常に世界をリードし続けて欲しいと思います。