新型コロナウイルスの感染予防策として、今や「3密」(密閉・密集・密接)という言葉が代名詞のような存在になっています。
そうした中、たまたま録画していた6月1日(月)放送の「未来スイッチ」(NHK総合テレビ)で「新型コロナ ”ウイルスはペンキと考えて”」をテーマに取り上げていました。
そこで、ネット検索したらこの番組の内容がNHK関連のサイト(こちらを参照)にそのまま掲載されていたので是非ご覧下さい。
今回は、そのごく一部をご紹介します。
長期化が予想される新型コロナウイルスの影響、見えないウイルスとどう向き合えばいいのか、内科医、眞鍋 葉子さんが提案した考え方が話題となっています。
なお、この記事は、ウイルスをペンキに例えることで、冷静な対応を呼びかけようと考えた眞鍋さんがフェイスブックに投稿した原稿が始まりといいます。
新型コロナウイルスをペンキに例えることで、子どもにも分かり易いような内容になっています。
まず、この番組のポイントを以下にまとめてみました。
・家から一歩外へ出たら、そこは全て「ペンキぬりたての世界」だと思ってください。
・大事なことは、自分の手という危険物から、自分の肺への入り口である「鼻と口を守る」ことです。
目標は、鼻や口にペンキをつけないこと。
・また、目から感染したと考えられるケースも報告されています。ペンキのついた手でうっかり目を触らないようにしましょう。
・最も危険な場所は、換気の悪い密室。そこは、ペンキのミスト噴霧器が設置された部屋だと思って下さい。鼻や口を触らなければいいというレベルではありません。換気の悪い密室は、今、「最も危険な場所」と言っても過言ではありません。
・さらに気をつけなければならないのが、マスクを外している、食事の時です。 自分の手にペンキがついていないかどうか確認しましょう。
・食べる前に、手を洗いましたか?せっかく手を洗っても、マスクを外す時に、マスクの外側を触ると、また手にペンキがつきます。
外す時は、ペンキのつきにくい、耳の後ろのゴムを持って外しましょう。
・ 家の中にペンキを持ち込まないために、次のことを心がけましょう。 カバンと上着は、玄関に置いておきます。風呂場に直行して、髪の毛や顔、手に付いたペンキを落としてしまいましょう。
・さらに、気を付けなければならないのが「スマホ」です。スマホも、アルコールなどで消毒するか、ファスナー付きの透明な袋に入れて使えば、安全です。
なお、テレビ番組では最後を次のように締めています。
最後にもう一度、一歩外に出れば、そこはペンキ塗りたての世界、新型コロナウイルスと隣り合わせの生活はこれからも続きそうです。
見えないウイルスをイメージして行動する、感染を防ぐために私たちが出来ることです。
さて、番組冒頭の「家から一歩外へ出たら、そこは全て「ペンキぬりたての世界」だと思ってください」という言い回しはある意味、とても衝撃的ですし、新型コロナウイルス感染の恐ろしさを表現していると思います。
また、この番組では「3密」という概念的な言葉を具体的にとても分かり易く説明していると思います。
そして、外の世界は全て「ペンキぬりたての世界」だと思うと、新型コロナウイルス感染の予防策としていかに不要不急の外出自粛が重要であるかを実感出来ます。
しかし一方で、私たちは今や心身ともにとても窮屈な世界に暮らしているという気がします。
それでも今のところ、新型コロナウイルスとうまく付き合っていくしか方法はないのです。
緊急事態宣言が解除されたとは言え、「3密」の回避を目的とした国や自治体からのガイドラインに則った暮らしは新型コロナウイルス以前の暮らしと比べてとても窮屈で、どうしてもストレスが残ってしまいがちです。
そこで「足るを知る」という言葉があるように、今与えられている生活に満足することもとても大切だと思います。
先日、あるテレビのニュース番組で、新型コロナウイルスに感染したある女性がその症状について、「肺のあちこちに針を刺されているような強烈な痛みで夜眠ることも出来ない」というようなことをおっしゃっていたのが忘れられません。
ですから、私は新型コロナウイルスに感染して、我慢出来ないような痛みに悩まされることに比べれば、ガイドラインを守って新型コロナウイルスに感染しないような暮らしはとてもましだと思うようにしています。