2020年06月04日
アイデアよもやま話 No.4660 電動車いすに後付け出来る自動運転機能!

2月24日(月)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で電動車いすに後付け出来る自動運転機能について取り上げていたのでご紹介します。 

 

市販の電動車いすを自動運転化出来る装置が開発されました。

しかも後付け出来るのです。

この装置を開発したピクシーダストテクノロジーズ株式会社のリードエンジニア、佐々木 誠幸さんは次のようにおっしゃっています。

「電動車いすにこのボックス(装置)を付けることで自動運転車いすに変わります。」

「車いすに付いているボタンを押すことで、好きな時に好きな場所に移動出来るものです。」

 

番組で紹介された自動運転車いすには「食堂」、「エレベーター」、「浴室」、「止まる」という4つのボタンが付いていて、3ヵ所の目的地を設定することが出来ます。

乗り心地は快適で、センサーが搭載されており、足元には障害物を検知するセンサーがあるので突然人が横切っても自動で止まります。

施設の間取りを事前に登録することで自動で運転してくれるのです。

 

番組で実際にサービス付き高齢者向け住宅、銀木犀(千葉県柏市)の入居者の方にこの自動運転車いすを試していただきました。

試乗した男性は次のようにおっしゃっています。

「自由に動ければ、心が明るくなる。」

「前向きになれると思います。」

 

そして、銀木犀の管理者、田久保 幸枝さんは次のようにおっしゃっています。

「自分で好きな時に移動出来るのは、ストレスがなくていいのかなと。」

 

また、ピクシーダストテクノロジーズのCEOでメディアアーティストの落合 陽一さんは次のようにおっしゃっています。

「自立を促す車いすは世の中に結構あるんですけども、事業者さんの負担を減らしながら、入居者さんの利便性に特化した方式としては、やっぱり外付けで動くタイプが必要なのかなと思っています。」

 

ちなみにこの装置の商品名は「xMove」、価格は未定で、年内の導入を目標としているといいます。

 

なお、この装置は後付けが出来るので、利用者にとっては自分が使い慣れた車いすをそのまた使うことが出来るというのがメリットで、事業者にとっては時間のロスや人手不足が軽減出来るというメリットがあります。

 

今は施設内の設定された場所に連れて行ってくれますが、将来的にはちょっとしたお出かけも出来るようになるそうです。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

今回ご紹介した電動車いすに後付け出来る自動運転機能のアイデアで思いついたのは、このアイデアと今世界中の自動車メーカーが開発に躍起になっている自動運転車との連携です。

 

将来的には、高齢者に限らず移動の不自由な方々にとって以下のようなライフスタイルが確立出来れば、とても暮らし易くなると思います。

・ちょっとした移動(施設内や自宅周辺など)

 ⇒ 自動運転機能付きの電動車いす

・スーパーへの買い物や遠距離ドライブなど

 ⇒ 自動運転機能付きの電動車いすと専用自動運転車との連携

   誰の介助も不要で、自動運転機能付きの電動車いすでそのまま自動運転車に乗り込むことが出来るようにする


 
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