2月27日(木)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)でマスク不足で注目を集める商品について取り上げていました。
そこで、2回にわたってご紹介します。
2回目は、鼻マスクについてです。
愛媛県にあるバイオインターナショナル株式会社で注文が殺到し、2ヵ月待ちとなっているのが、U字型の小さな商品、鼻の中に入れるだけで花粉対策になるという、商品名「やわらか鼻マスク」です。
鼻の下に入れて、奥までしっかり差し込むという使い方です。
気になる着け心地ですが、最初はちょっと違和感がありますが、慣れてしまえば意外と普通に過ごせるといいます。
その特徴は、直径1cmの円の中にある小さな白いシートにあります。
0.1ミクロンの微粒子でも99%遮断するという特殊なフィルターで、旭化成や東レなどが開発したものを採用しています。
実際に花粉を使って、この特殊フィルターと一般的なガーゼを比べてみると、一般的なガーゼは花粉をほぼ通してしまっていますが、特殊フィルターは花粉がフィルターの上に乗ったままです。
東原 松秀社長は次のようにおっしゃっています。
「(新型コロナウイルス肺炎の影響で)市場から一気にマスクが消えちゃって、(お客様から)「せめて鼻だけでも対策したい」というお声をいただいて、生産能力をずっと上げて来たんですけど、それでも生産が全く間に合わず・・・」
「まさに踏ん張り時でもあり、勝負ところでもあると。」
1年前に比べ4倍以上の受注があり、急ピッチで増産を進めています。
気になるのは、今のマスク不足がいつ解消されるのかです。
既に週1億枚のマスクが国内で供給されていて、中国からも毎週1000万枚を輸入されているといいます。
それでも不足している現状について、ある政府関係者は次のようにおっしゃっています。
「買い占めさえなければ、供給は追いついている。」
「本当は足りているんだ。」
以上、番組の内容の一部をご紹介してきました。
新型コロナウイルス肺炎のお蔭で、例年花粉症でこの季節にはその症状を和らげるためのマスクが必要になるのに不足の事態が続いています。
そうした中、今回ご紹介した鼻マスクはマスクの代用品として花粉症の人たちにとってありがたい存在だと思います。
ところが、試しにアマゾンで「やわらか鼻マスク」を検索したところ、3月30日の時点で在庫切れで、「この商品の再入荷予定は立っておりません」と表示されていました。
こうした状況から、いかに今回の新型コロナウイルス肺炎によるマスクの需要の大きさが凄まじいかが容易に想像されます。
こうした状況から思うのは、マスクの供給体制の見直しの必要性です。
新型コロナウイルスに限らず、ウイルス感染症の予防にマスクは必須です。
ですから、普段から世帯ごとにある程度マスクの買い置きをしておくこと、そして緊急時の関連企業によるマスクの増産体制の確保が求められます。