2020年04月01日
アイデアよもやま話 No.4605 ホンダの提唱する”自由運転”から見えてくること!

1月13日(月)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)でホンダの提唱するクルマの”自由運転”について取り上げていたのでご紹介します。 

 

今年は自動運転技術が更に加速すると期待されています。

先週(放送時点)アメリカで開かれた世界最大の家電と技術の見本市、CESでは早くも自動運転が普及した世界を見据えた技術やサービスを約4500社が展示し、注目を集めました。

そうした中、ホンダのブースにあったのは曲線が特徴的なコンセプトカーです。

ホンダが発表したのは、自動運転ではなく”自由運転”という新しいコンセプトです。

そのコックピットの特徴は、足にアクセルやブレーキのペダルがありません。

例えばハンドルを2回タッチすると、クルマは自動で発進、ハンドルを右にこするとクルマは自動で右に車線変更するなど、簡単な操作でクルマを制御出来るのです。

そして、ハンドルを握るだけで、すぐに手動に切り替えることが出来ます。

またハンドルを離せば自動運転に切り替わります。

このシームレスな感覚が一つの特徴です。

自動運転が普及した先の技術やサービスをアピールしました。

本田技術研究所の鈴木 健之さんは次のようにおっしゃっています。

「生活の可能性を広げるためには、新しい発見や出会いを促すようなモビリティ(乗り物)を準備する必要があると考えております。」

「身体拡張装置というような、自分の身体の一部になるようなクルマを考えています。」

 

以上、番組の内容の一部をご紹介してきました。

 

以前お伝えしたように、私も自らハンドルを握ってドライブすることが好きなので、クルマの自動運転時代になっても、自分で運転したい時にはハンドルを操作したいので従来通りの運転操作機能を残しておいて欲しいと思っています。

今回ご紹介したホンダの提唱する“自由運転”コンセプトはまさにこうしたドライバーの要望を満たすものです。

しかし、番組ではこのコンセプトカーにはアクセルやブレーキのペダルがないと伝えていました。

では手動に切り替えた時にどのように操作するのか気になったのでネット検索したところ、ホンダのホームページ(こちらを参照)にその答えがありました。

その箇所の記述は以下の通りです。

 

「運転席」と「助手席」の間にステアリングを置いたものとなりました。普段はそのまま自動運転をすることを想定していますが、人がクルマの操作をするという場合は、ステアリングを人の前に自由に引き寄せることができる構造になっています。ステアリングを押せばアクセル、引けばブレーキになるなど、基本的な操作をすべてステアリングにまとめています。

 

「ステアリングを押せばアクセル、引けばブレーキになる」ということですが、実際の操作性はどうなのか、試乗してみたいと思います。

一方、こうした操作方法であれば、アクセルとブレーキの踏み間違いは無くなると思います。

 

番組でもう1つ気になったのは“身体拡張装置”という言葉には具体的にどのような想いが込められているのかでした。

この答えも先ほどのホンダのホームページに以下の記述がありました。

 

本田技術研究所の鈴木さんは、いわゆる『自動運転』は、Aという場所からBという場所まで、いかに効率よく移動できるかという部分に行きつくと考えています。しかし、それでは「目的地」があることが前提で、目的地が決まらないと運転できないということに「不自由さ」を感じていました。目的地を決めず、心の赴くままにどこへでもドライブする。自由運転が目指す方向性を、鈴木さんは「散歩」という言葉に例えます。

 

確かにクルマを散歩感覚で利用出来たら楽しいと思います。

そこで、思いついたのはその時の気分で行きたい場所、あるいはコースをドライブ出来ることです。

例えば、「海岸沿いのドライブで3時間ほどで帰宅出来るコース」をカーナビに指定するとカーナビがいくつかのコースを表示してくれて、そこから自分がコースを選択すれば、後はクルマが自動運転でドライブ出来るというようなイメージです。

 

ここで更に思いついたのは、では途中どこで休憩し、散歩し、どこでどのレストランで食事をするか、あるいは途中電車に乗ったり、サイクリングしたいというようなことです。

更に、どの区間は自分で運転したいというような要求も出てきます。

また更に、区間によってオープンカーに乗りたいという贅沢な要求もあり得ます。

また、泊りがけのドライブであれば、宿泊施設はどこにするかということも出てきます。

ここまで自分の要求を具体的にしていくと、どこかのクルマメーカーだけの枠内では対応出来ないということに思い当たります。

では、こうしたトータルな行動要求に応えようとすると、やはりMaaS(参照:アイデアよもやま話 No.4335 MaaSで進む交通モビリティ全体の最適化!)というコンセプトに行きつきます。

 

ということで、個々人がプライベートタイムを目いっぱい楽しむうえで、移動手段という観点から見ると、単に“自動運転”や“自由運転”という枠内で対応しようとしても無理が生じるのです。

更にこうした先には空飛ぶ自動車時代の到来が見通せます。

こうしてみてくると、実用化が近づいているクルマの自動運転ですが、その先にはまだまだいろいろな可能性が広がっているのです。


 
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