今年は暖冬と言われていますが、それでも気温の変化が激しく、寒い日もあります。
私の住む横浜市内でも昨日は今冬初めて雪が降りました。そうした中、1月24日(金)放送の「あさチャン!」(TBSテレビ)で冬季のタイヤのバーストについて取り上げていたのでご紹介します。
寒くなると注意が必要なことがあります。
それはタイヤのバースト(破裂)です。
気温が下がると、タイヤのバーストが原因による横転事故が起き易くなります。
自動車評論家の国沢 光宏さんは次のようにおっしゃっています。
「冬場になって気温が下がってくると、(タイヤの)空気圧が低くなるので、極限まで減っていればバーストする可能性は出てきます。」
こうしたタイヤのバーストが原因による横転事故を防ぐためには、スタッドレスタイヤに交換する際、空気圧をしっかり点検することが大切だといいます。
JAF提供の実験映像では、高速走行を始めると、空気圧が充分ではないタイヤはしだいに変形、タイヤの温度が一気に上昇し、破裂してしまいました。
こうした事故防止のためには日頃、ガソリンスタンドやディーラーでのセルフチェックが非常に重要だとJAFでは注意喚起しています。
以上、番組の内容の一部をご紹介してきました。
タイヤのバースト事故について、もう少し詳細が知りたくなり、ネット検索したら以下の記述を見つけたのでご紹介します。(詳細はこちらを参照)
パンクなどを含めたタイヤ故障による日本自動車連盟(JAF)の救援件数はこの10年で十数万件も増え、2018年度は約41.5万件に達した。帰省のため長距離を走る年末年始に要請が多いという。
タイヤには指定空気圧がある。これを下回ると空気圧不足になる。日本自動車タイヤ協会によると、乗用車用タイヤの空気圧は1カ月で5〜10%程度低下する。少なくとも月1回の空気圧点検を呼び掛けている。
ところが、月1回の空気圧点検を怠る人が少なくない。JAFの2017年のアンケートで、1ヵ月以内の感覚でタイヤ点検する人は27.4%にとどまった。
東名高速道路浜名湖サービスエリアで日本自動車タイヤ協会が2019年10月に実施したタイヤ点検では、乗用車の48.8%が空気圧不足だった。アンケートでは、空気圧点検は月1回以上が13.7%にとどまり、最も多かったのが年2回程度で43.6%だった。
以上、ネット検索の結果をご紹介しました。
2019年のJAFによる高速道路でのタイヤ点検で、乗用車の半数近くが空気圧不足だったという結果には驚きます。
この結果は、タイヤの空気圧点検が習慣化されていないケースが多いことを示しています。
JAFでも指摘しているように、タイヤのバーストは空気圧をしっかり点検してさえいれば防げるのです。
しかし、こうした状況ではバースト事故が起きてしまうリスクはなくなりません。
そこで、バースト事故防止の対応策を一つ思い付きました。
それはIoT(モノのインターネット化)技術を応用したタイヤ空気圧の自動チェックです。
タイヤに空気圧を自動でチェック出来るセンサーを取り付け、空気圧がある数値以下になったらスマホなどに知らせるというものです。
こうすれば、ドライバーはタイヤの空気圧を気にしなくても、適切なタイミングでガソリンスタンドやディーラーで空気圧の補充を依頼出来ます。
そして、バースト事故を一気に減らせるようになります。
問題は、こうしたセンサーを実際にタイヤに取り付けることが出来るか、そしてその価格がどのくらいかですが、バースト事故はそのクルマだけでなく、その周囲を走行中のクルマをも巻き込んでしまう大事故発生の可能性があります。
ですから、どのクルマにとっても他人ごとではないのです。
こうしたことから、タイヤメーカーやセンサー関連企業には早期に空気圧を自動でチェック出来るセンサーを市販化していただきたいと思います。
さて、こうした事故対応策とは別次元の対応策を思い出しました。
それは、空気不要のタイヤ(エアレスタイヤ)(参照:アイデアよもやま話 No.4471 空気が要らないタイヤ!)です。
5年後の実用化と目指すとしていますが、これこそ究極のタイヤのバースト事故防止対応策だと思います。