「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)を通して、これまで様々なアイデアをご紹介してきましたが、実はその多くは「トレンドたまご(トレたま)」というコーナーで取り上げていたアイデアなのです。
そして、このコーナーで紹介されたアイデア商品の中から毎年、年末に“トレたま年間大賞”が発表されています。
そこで、今回は昨年12月24日(火)放送分を通して、その大賞候補の中から2回にわたって2つご紹介します。
1回目は、パイプ探査ロボットについてです。
配管の老朽箇所の点検などにパイプ探査ロボットは、ロボットのカメラで配管の中を確認出来ます。
新型のロボットは、パイプの太さが途中で変わっても自由に動くことが出来るのです。
10cmの細いパイプを通る時は、身体を真っすぐにして進みます。
そして15cmの太いパイプになると、パイプの角度に合わせて移動します。
これで全国の見えない配管を“見える化”します。
なお、このロボットを開発したのは弘栄設備工業株式会社(山形県山形市 船橋 吾一社長)です。
解説キャスターで日経ビジネスの編集委員、山川 龍雄さんは次のようにおっしゃっています。
「老朽化した設備は、図面が無くなっていたり、あるいはそもそもそこに入るのが危険ですよね。」
「そこにロボットが代わりに入って行って、図面まで引いてくれるわけですから、これぞ正しいロボットの使い方だなと思いますよ。」
以上、番組の内容の一部をご紹介してきました。
配管の老朽箇所について、これまでどのような方法で点検していたのか分かりません。
しかし、今回ご紹介したパイプ探査ロボットを使用すれば、カメラで配管の中を確認出来るだけでなく、図面まで引いてくれるのですから、山川さんのおっしゃるように、“これぞ正しいロボットの使い方”だと思います。
ロボットやドローンについては、被災地の瓦礫の中をかき分けて進んだり、あるいは老朽化した鉄橋などの点検に使用したりと、私たち人間が取り組むと危険であったり、そもそも非常に困難だったりすることが効率的に出来るのですから、AIとの組み合わせにより、今後とも様々な分野での活用が期待出来ます。