2020年03月06日
アイデアよもやま話 No.4583 クルマ1台で電力と通信を確保!

昨年12月23日(月)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)でクルマ1台での電力と通信の確保について取り上げていたのでご紹介します。

 

気象庁と連携して防災情報を配信しているベンチャー企業のゲヒルン株式会社Gehirn)は昨年12月23日、新たな災害対策車を発表しました。

三菱自動車のプラグインハイブリッド車「アウトランダーPHEV(プラグインハイブリッド)」(参照:アイデアよもやま話 No.3355 EVの普及に向けて その1 過渡的なエコカーのお勧めはPHV!)にスカパーの平面アンテナを搭載することで、災害が起きて電力や通信が寸断された際も、このクルマを電源にして電力を確保出来る他、衛星通信を介してインターネットに接続することが出来ます。

 

ゲヒルンは、自分たちの会社がある首都圏で大規模な停電が起きた際も防災情報を発信し続けるため開発したとしていて、来年(2020年)2月から運用する予定です。

石森 大貴社長は次のようにおっしゃっています。

「いろんな自治体さんと訓練して、次の災害に準備していきたいと思っています。」

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

ここ何年か毎年集中豪雨や大型台風で日本各地のどこかが大災害に見舞われ、停電などいろいろな面で日常生活に支障をきたしています。

そうした中、今回ご紹介したゲヒルンの取り組みは、停電時においても社会インフラである電力と通信のサービスを不十分ながらも継続させるうえでとても有り難いサービスだと思います。

また、電力源としてガソリンでも発電出来るプラグインハイブリッド車「アウトランダーPHEV」に目を付けたところもなるほどと思います。

というのは、今のEV(電気自動車)は日産リーフで最も容量が大きいモデルでも62kwhのバッテリーの搭載です。

更に、控えの家庭用バッテリーを備蓄するにしても今はとても高額です。

それに対して、「アウトランダーPHEV」はガソリンを備蓄してあれば、かなりの時間停電していても対応することが出来ます。

なお、「アウトランダーPHEV」の電力源としての性能について、具体的にどの程度なのか知りたくなり、直接三菱自動車のお客様相談窓口に問い合わせたところ、以下のような回答を得ました。

 

フル充電、かつガソリン満タンの状態で、バッテリーのみで10kwh、そしてガソリンのみで90kwh、合わせて100kwhということでした。

なお、現行モデルのバッテリー容量は13.8kwh、そしてガソリンタンクの容量は45リットルです。

また、「アウトランダーPHEV」には1500wのコンセントが2ヵ所設定されています。

なぜ、こうした仕様になっているのか、以前三菱自動車の方にお聞きしたところ、このクルマはアウトドア用に開発されたということで、そうしたユーザーの要望に応えたということでした。

 

さて、ゲヒルンは、今後いろんな自治体との協業を進めるといいますが、全国的に非常時の電源、および通信を確保するうえでこの取り組みは非常に有効だと思います。

 

さて、ここで一つ自動車メーカーに提案したいことがあります。

それは、より多くの車種をオプションでいいのでPHEVにして、しかも1500wのコンセントを取り付けられるようにすることです。

こうしたクルマを購入しておけば、どこの家でもある程度ガソリンタンクが満たされていれば、1、2日くらいは炊飯器や電気ポット、あるいはスマホ用の電源としてクルマを利用することが出来るようになり、必要最低限の暮らしを続けることが出来るのです。

 

ちなみに、ゲヒルンはドイツ語で「頭脳」という意味で、「安全保障(Security)」を軸に『情報セキュリティ』『インフラストラクチャ』『防災』の3つの分野で、日々研究開発を行っているといいます。


 
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