昨年10月1日(火)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で”点字翻訳機”について取り上げていたのでご紹介します。
韓国初の”点字翻訳機”が韓国の点字機器メーカー、ドット・インコーポレーションにより開発されました。
パソコンの文字を点字に変換しますが、日・英・韓の3ヵ国に対応しています。
文章データが点字に変換され、プラスチックの装置から点字が浮かんでくるのです。
点字は6点で一つの文字や記号を表します。
一度に16文字分の点字が浮き出ることで触って文字として読めるのです。
右のボタンでページを送れば、次の16文字が浮き出てきます。
ドットのシン ヒョクスさんは次のようにおっしゃっています。
「核となるこの部品の技術開発に4年かかりました。」
「この技術で目が不自由な人でも本が読めるようになります。」
「本を点字に翻訳して校正して出版するのは3ヵ月以上かかります。」
「しかし、このデバイスなら5分あれば点字で読めるようになります。」
この”点字翻訳機”は商品名「ドットミニ」として11万8800円で11月発売予定といいます。(放送時点)
そのため、現在は電子書籍として販売されている本も点字に変換出来るように最終調整を行っているそうです。
このデバイスは音声での読み上げ機能も付いているのですが、目と耳、どちらも不自由な方のために点字という触覚で情報を得られるツールの方がいいということで触覚の点字にこだわったということです。
なお、この仕組みを使って時間を点字で知らせる腕時計も開発しました。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
今回ご紹介した”点字翻訳”の技術は、以下の機能を開発したことから目や耳の不自由な方たちにとって大変な朗報と言えます。
・音声での読み上げ機能も付いていること
・従来の”点字翻訳”と違って、ほぼリアルタイムで電子データを読んだり、聴いたりすることが出来ること
・点字で知らせる腕時計も開発されたこと
・従来のような人手による点字翻訳作業が不要になること
ということで、今回ご紹介した”点字翻訳”の技術を組み込んだ製品は、世界中の多くの目や耳の不自由な方々から引き合いがあると思います。
それにしても、”点字翻訳”をほぼリアルタイムで実現させる技術は画期的だと思います。
私の中学生時代だったと思いますが、”点字翻訳”のボランティア活動をされている女性教師がいらっしゃいました。
こうした方々による”点字翻訳”活動もこれからは必要なくなるのではないでしょうか。
なお、現在、「ドットミニ」が既に発売中かどうかをネット検索したところ、確認出来ませんでした。
しかし、点字で知らせる腕時計については、いろいろな機能を持ってることが分かりました。(こちらを参照)