2020年01月30日
アイデアよもやま話 No.4552 脳への磁気刺激で緊張緩和!?

昨年9月20日(金)付け読売新聞の夕刊記事で「脳に磁気刺激で本領発揮」という見出しが目に留まったのでご紹介します。 

 

スポーツや演奏会など緊張する場面でも脳に刺激を与える活動を抑えると、本来の力を発揮し易くなることが分かったと、情報通信研究機構などの研究チームが昨年9月19日に発表し、論文が英科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載されました。

 

研究チームは、男女約30人に画面を見ながら光る場所に応じて違うボタンを選んで高速で押してもらう実験を実施しました。

テニスやピアノ演奏などのパーツ練習をモデル化したものです。

 

切り替わる画面は10枚で、参加者の一部はピアノの曲を分割して練習するように、画面を前半の6枚と後半の4枚に分割して早押し練習をしてからテストに臨みました。

こうした人たちは、テストの時に緊張が高まると、分割して練習したつなぎ目の部分でよく失敗することが分かりました。

 

この時の脳の活動を調べたところ、特定の部位が活発化していることを突き止めました。

更に、この場所に磁気による刺激を加えて脳の活動を抑えたところ、テストでの失敗が減ることが確認されました。

 

スポーツや楽器演奏をする時に、緊張すると高速で複雑な運動に対するパフォーマンスが低下することが経験的に知られています。

スポーツ心理に詳しい鹿屋体育大の中本浩揮准教授は「パフォーマンスの低下に関与する脳の場所と対処法が分かったのは大きな成果」と話しています。

 

以上、記事の内容をご紹介してきました。

 

スポーツ大会や様々な試験の場で、緊張して普段の実力が発揮出来ずに終わってしまうことはプロ、アマを問わず多くの人たちに見られます。

こうした課題を克服するために、これまで瞑想など様々な取り組みがなされてきましたが、決定打となるような解決策はなかったと思います。

 

そうした中、緊張して失敗してしまうような場面で、脳の特定の部位が活発化していることが突き止められたということはとても画期的な発見だと思います。

なぜならば、中本准教授もおっしゃっているように、パフォーマンスの低下に関与する脳の特定の部位の活発化を抑制することで、本来の実力を発揮出来るという対処法が分かったからです。

 

ということで今後、この脳の特定の部位の活発化を抑制する機器の実用化、あるいはトレーニング方法が確立されることにより、誰でもどんな場面でも緊張することなく本来の実力を発揮出来るようになると大いに期待出来ます。


 
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