2020年01月10日
アイデアよもやま話 No.4535 進行がんをロボットで治療!

昨年9月3日(火)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)でロボットによる進行がんの治療について取り上げていたのでご紹介します。 

 

医療ロボットの開発を手掛けるベンチャー企業、ロック&ロータスは昨年9月3日、腫瘍に注射針を刺してがんを治療するロボットを発表しました。

皮膚から15cmほどの深さにある小さながん腫瘍でも、狙いを外さず針を到達させて、直接薬剤を注入します。

針は直径0.5mm程度と細く、刺しても患者の体に負担がかかりにくい半面、簡単に曲がってしまうため、熟練の医師でも正確に刺すのは難しいといいます。

ロック&ロータスの最高技術責任者、岩田 浩康さんは次のようにおっしゃっています。

「我々がやりたいのは、(がんの進行が)ステージ4でも治癒に到達出来ると。」

「これが患者さんの希望の星になると思うんですね。」

 

今後は臨床試験を進め、2023年頃の実用化を目指します。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

AIやロボットを活用する分野はどんどん広がっていますが、今回ご紹介したがんを治療するロボットもその1つと言えます。

医療分野にも、優れた技術でス―パースター的な存在の医師はいらっしゃいますが、そう多くはないと思います。

一方、今やAIとロボットを活用することによって、熟練の医師でも正確に行うのが難しいような手術を可能にしてしまうほど、技術は進歩しているのです。

しかも、ロボットではまだ出来ないような手術については優れた医師による遠隔操作での手術も可能になっています。(参照:アイデアよもやま話 No.3004 先進国の長寿命化 その4 がんの革命的治療法 ー “ナノマシン”

 

ということで、未来の医療は、個々人の身体に様々な病気のきっかけを把握出来るような装置の装着、そしてIoTによる病気の早期発見、次にAIによる診断、AIとロボットによる治療、あるいは優れた医師による遠隔操作による治療というようなイメージに近づいていくと思われます。


 
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