2019年10月23日
アイデアよもやま話 No.4467 世界が注目する「代替肉」!

「代替肉」については、以前アイデアよもやま話 No.4263 ”代替食品”で新たな商機!でお伝えしましたが、6月11日(火)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)でも取り上げていました。

そこで今回は「代替肉」市場の成長性に焦点を当ててご紹介します。

 

大塚食品は6月11日、食感や香りが本物の肉に近い「代替肉」シリーズから、ソーセージを18日に発売すると発表しました。

この「代替肉」は今世界的に広がりを見せています。

こうした状況について、番組コメンテーターで大和総研チーフエコノミストの熊谷 亮丸さんは次のようにおっしゃっています。(出典:農林水産省)

「例えば、牛肉1kgを生産するためにどれだけ穀物が必要かと言うと11kg必要なんですね。」

「これに対して、豚肉は7kg、鶏肉は4kgということですから、やっぱり牛肉は非常に効率が悪くて、その意味では環境に対する負荷が非常に大きいことがありますね。」

「で、これからある試算によれば「代替肉」の市場規模は2018年度が900億円なんですけども、2023年度には1500億円ぐらいまで伸びると。」

「その意味では、日本はちょっと乗り遅れているので、これ世界の潮流なので、恐らく投資のテーマとしても非常に大きな注目を集めてくると思います。」

 

以上、番組の内容の一部をご紹介してきました。

 

ある程度価格の高い牛肉は確かに柔らかくて美味しいので、沢山食べたくなります。

しかし、その牛を育てるのに必要な穀物の量の多さから、豚肉や鶏肉に比べて環境に対する負荷が大きいといいます。

ですから、“持続可能な社会”の実現という観点からすると、今後、肉の生産量に一定の制限を加えることの必要性が問われてくる懸念があります。

 

そうした中、環境に対する負荷の少ない既存の食材の組み合わせにより、本物の味と比べてそん色なく、しかも栄養バランスの良い「代替肉」が安く買えるようになれば、当然市場規模が広がるはずです。

ここで思い起こされるのは、以前アイデアよもやま話 No.4264 ”カニカマ”の本物にない4つの健康パワー!でご紹介した”カニカマ”です。

この”カニカマ”の基本的なアイデアは今後の「代替肉」のみならずあらゆる「代替食品」を考案するうえで大いに参考にしていただきたいと思います。

ちなみに、”カニカマ”は生産が追い付かないほどの売り上げを上げているといいます。

 

なお、今回ご紹介した「代替肉」のソーセージも大豆由来で高タンパク質な一方、通常のソーセージに比べてカロリーが3割、脂質が5割少ないといいます。(詳細はこちらを参照)


 
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