今や日本列島は毎年のように大型台風や集中豪雨により大きな被害を受けています。
そして、明日の土曜日から日曜日にかけて巨大な台風19号が首都圏に大きな被害をもたらそうとしています。
ちなみに、この台風19号の巨大さ、凄さですが、米国内では「スーパー・タイフーン」として紹介されています。
また発達のスピードは台風の中で史上最速の部類といいます。(詳細はこちらを参照)
ですから、報道されているように、遅くとも今日中には万全の対策や避難勧告が求められます。
さて、そうした中、10月2日(水)放送の「スーパーJチャンネル」(テレビ朝日)で災害・非常用グッズについて取り上げていたのでご紹介します。
甚大な被害をもたらした台風15号、千葉県では大規模な停電で大きな混乱が起きました。
こうした台風など、いざという時に非常用電源をどう確保すればいいのか、皆さん不安に感じると思います。
そこで活躍するのがアルミの袋から取り出して3分待つだけで使える発電地です。
水も太陽光も不要で、必要なのは空気だけなのです。
その仕組みですが、2つの空気の取り込み口があり、ここから酸素を取り入れます。
すると中にある亜鉛と化学反応を起こして発電するのです。
なお、この発電地は一般の廃棄物として捨てることが出来るといいます。
照明機器なら約128時間、液晶テレビなら約13.5時間、スマホなら約50回、使用出来るといいます。
ちなみにこの商品の販売元は株式会社ダブルエー・ホールディングスで、商品名は「エイターナス」、価格は8万7800円(税別)です。
番組ではこの他にも災害時用に開発されたシャワーシステムを取り上げていました。
水のリサイクルを利用し、100リットルの水で温水シャワーを100回使用出来るといいます。
シャワーを浴びた後の排水は内蔵フィルターへ送られ、汗や石けんなどの不純物を徹底的に除去、銭湯の水と同じ衛生基準を満たすまで洗浄します。
現在、自治体などからも注文が相次いでいるといいます。
ちなみにシステムを販売しているのはWOTA株式会社です。
以上、番組の内容の一部をご紹介してきました。
今後とも地球温暖化の進行とともにより巨大な台風や集中豪雨の発生が続くことになりそうです。
ですから、災害・非常用の食料や水、あるいは非常用電源の確保、そして災害に強い家が求められるのです。
そして、避難生活が何日も続くようだと、飲料水だけでなく、今回ご紹介したようなシャワーシステムも求められます。
さて、特に電源について考えると、自動車メーカーはEV(電気自動車)の電源としての活用を積極的に考えるべきだと思います。
というのは、例えば日産リーフの現行の標準モデルには40kwhのバッテリーが搭載されています。
ですから、フル充電してあれば、この半分の20kwhだけでも非常用電源としては4、5日であれば十分に役立ちます。
また残りの20kwhだけでも130km程度は走行出来ます。
ちなみに、62kwh搭載モデルもあります。
ところが、残念なことにリーフ本体にはオプションとしてもコンセントが付けられないのです。
ですから、日産自動車には是非、オプションとしてでもリーフに1500wのコンセントを取り付けられるようにしていただきたいと思います。
また、EVは移動する電源車とも言えるのです。
ですから、このようにコンセントが取り付けられていれば、アウトドアなどどこでも電源として使用することが出来るのです。
そうすれば、わざわざ単独で発電装置を購入しなくても、適切にバッテリーに充電されていれば、EVを非常用電源として活用することが出来るのです。
ちなみに、「エイターナス」についてダブルエー・ホールディングスに直接問い合わせたところ、以下のことが分かりました。
・充電などによる繰り返し使用は出来ないこと(1回限りの使用)
・対応出来るのは40〜50ワットまでであること
・商品にはインバーターも含まれていること
ですから、やはり「エイターナス」よりもコンセント付きのEVを購入した方が金額的にお得感があるし、いろいろな用途が考えられます。
なお、今やリチウムイオンバッテリー(電池)は小型・軽量で大出力、そして容量も多く、耐久性もあるので、EV以外にもパソコンやスマホ、更には小惑星探査機「はやぶし」に使われるなど、いろいろな用途に使われています。
そして、このリチウムイオンバッテリーの開発により、10月9日、旭化成の名誉フェローである吉野 彰さん(71歳)ら3人の化学者がノーベル化学賞の受賞者に選ばれました。
ですから、私たちの暮らしを大きく変えてくれたこの3人の化学者にあらためて感謝したいと思います。