2019年10月10日
アイデアよもやま話 No.4456 ”液体のり”が白血病の救世主!?

5月31日(金)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で”液体のり”が白血病の救世主になり得ることについて取り上げていたのでご紹介します。 

 

子どもから大人まで誰でも手軽に利用している液体のりですが、これが白血病治療の救世主となるかも知れません。

 

東京大学などの研究チームが白血病の治療に重要な役割を果たす細胞を大量に培養することに成功したと5月29日にイギリスの科学誌「ネイチャー」に発表しました。

この細胞は高価な培養液を使用しても増殖が難しく、これまで白血病の治療には多くを骨髄ドナーからの提供に頼っていました。

 

その救世主となるかも知れないのが馴染の深い液体のりです。

主成分である「PVA=ポリビニルアルコ−ル」で細胞を培養したところ、1ヵ月で最大900倍に増殖させることに成功しました。

糊の老舗、ヤマト株式会社の長谷川 豊社長は次のようにおっしゃっています。

「率直に申し上げまして非常に驚いたことでビックリしています。」

「私が社長になって20年ですけども、このような世間を大きく騒がせたニュースとしては初めてのサプライズということになりますけどもね。」

「本当にこれが社会に貢献出来るような将来性のあるものであれば、我々の研究開発も増々力を入れて医療の分野にもどんどん出て行きたいというふうに考えております。」

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

若くして白血病で亡くなった方と言えば、すぐに女優の夏目 雅子さんや歌手の本田 美奈子さんの顔が浮かんできます。

この難病と言われる白血病の治療に重要な役割を果たす細胞を液体のりの主成分で大量に培養することに成功したというのは大変な朗報だと思います。

近い将来、白血病の治療がこれまでよりも安価で受けられるようになると期待を抱かせてくれます。

 

液体のりと白血病の治療との間に関係があるとはとても想像出来ませんでしたが、あらためてアイデアは既存の要素の組み合わせであることを思い起こしました。


 
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