5月27日(月)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で生徒の集中度がリアルタイムで把握出来る装置について取り上げていたのでご紹介します。
東北大学日立系ベンチャー(東北大学+日立ハイテクノロジーズによる脳科学カンパニー)、株式会社NeU(ニュー)などが5月27日に頭の中が丸見えになる装置の実証実験を公開しました。
装置が発する特殊な光で脳の働きを読み取り、生徒たちが集中して授業を受けているかリアルタイムで教師の手元にあるパソコンに表示されます。
生徒が授業に集中していない時には青、しっかり集中していれば赤く表示される仕組みです。
実際に装置を付けて授業を受けた生徒は次のようにおっしゃっています。
「特に違和感はないです。」
「(先生に)見られているという感覚があるので、ちゃんと(授業を)受けなきゃと集中してやっています。」
一度に最大40人を計測出来るため、例えば同じ授業の中でもどのような話をしている時により多くの生徒が集中力を示すのか、集中度合いの変化を把握出来ます。
今後は実用化に向けて、高校1年生の英語や数学の授業で2022年度まで実証実験が行われます。
この装置を開発した東京大学の開 一夫教授は次のようにおっしゃっています。
「教師側の授業改善に役立つんじゃないかなと思います。」
「もう一つは、生徒さん達が装置をつけたことによって、自分の学習している状態がどうなのかを自分自身で知ることが出来る。」
今後は、介護の現場やストレスのかかる職場でのケアなどに応用していくといいます。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
番組でも指摘しているように、今回ご紹介した集中度がリアルタイムで把握出来る装置は、教える側にとっても教わる側にとっても授業改善にとても役立つと思います。
それは、どのような状態の時に集中しているのか、あるいは集中していないかという集中度合いが分かれば、どうすれば集中度合いを高められるかに結び付けられるからです。
また適正な授業の時間配分の改善にも役立つと思います。
更に、この装置は学校の授業だけでなく、普段の生活や仕事、スポーツなど様々な分野で集中力を高めるためのツールとしても使用出来そうです。
ですから、スマホなど簡単に持ち歩けるような装置として使用出来るようになれば、かなりの引き合いがあると思います。