2019年09月12日
アイデアよもやま話 No.4432 女性起業家が挑む不動産の未来!

少し古い情報ですが、3月6日(水)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で女性起業家が挑む不動産の未来について取り上げていたのでご紹介します。 

 

東日本大震災直後、仮設住宅の建設が間に合わず、多くの空き家に被災者が一時的に住む“みなし仮設”が増加しました。

しかし、公営住宅などの建設が進み、多い時には2万6000戸を上回った“みなし仮設”も今年1月には157戸まで減少しました。

その“みなし仮設”の多くがそのまま空き家になっているのです。

 

合同会社巻組の代表社員、渡邊 享子さんが案内してくれたのは築60年の空き家です。

震災直後から被災された方が5,6年住んでいたといいますが、その室内は見事にリノベーションされています。

ただ東京などで行うビジネスと異なり、地方では空き家は資産価値が低く、改修や解体をしても採算が獲れないことがネックになっていました。

そうした中、渡邊さんは次のようにおっしゃっています。

「シェアハウスとして運用することで利益を出し、その分を私たちがいただく。」

 

地方ならではの家の広さを生かし、シェアハウスとして巻組が運用、家賃収入を得ることで利益を確保します。

巻組ではこれまでに20軒の空き家を改修し、そのうち7軒を自社で所有しています。

渡邊さんは次のようにおっしゃっています。

「うちの空き家ってどこも条件が良いところばっかりじゃなくて、ボロボロなんですけども、アート系の方の考え方って面白くて、空き家でも物事をポジティブに見る力がすごくあるんだなということをすごく気づかされた。」

 

渡邊さんは今後5年間で新たに20軒のシェアハウスを所有する計画です。

渡邊さんは次のようにおっしゃっています。

「人が住むことによって、赤字だった空き家が少しでもプラスになるということで、少しずつ小さい経済が動いていくということをつくっていきたいなと思っています。」

 

番組コメンテーターで日本総研の高橋 進さんは次のようにおっしゃっています。

「空き家というのは、放っておくと負の遺産になりかねないですよね。」

「だけど、それをリノベーションすることで収益物件に変えて、そこから上がった収益でまた次の物件をリノベーションしていく、そうやってエリアをどんどん活性化していく、再生していく、こういう手法だと思うんですね。」

これって実は他の町でも使える手法じゃないかなと。」

「で、町の活性化っていうとつい箱ものを作りがちなんですが、こういうやり方がいいんじゃないかなと。」

「私は、もう一つこの取り組みに意義があると思うんです。」

「政府は、地方創生ということで、「東京から地方へ」と言って今一生懸命取り組んでいます。」

「で、その考え方が、地方で仕事があるから、そこに向かって人が動いていって、町が活性化する、こういう仕組みなんです(,靴瓦⇒△劼⇒まち)。」

「ところがネックは、地方ではなかなか生まれないんです。」

「なので、地方創生が結構難儀をしているんですけど、そこで私が提案したいのはむしろ逆で(,泙⇒△劼⇒しごと)、魅力的な物件があることで、集いの場があるので人が集まって来る、人が集まれば、当然そういう人がやりたい仕事が出来ていく。」

「こうやって(町が)活性化していく。」

「でオリジナルは私のアイデアではなく、地方創生に取り組んで来た役人の人たちがやはりちょっと反省をしていて、プロセスを変えた方がいいんじゃないかと。」

「2020年から地方創生の第2期が始まるんですが、そこに向けて政策のあり方をちょっと議論していったらいいと思いますね。」

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

番組を通して、まず感じたことは、東日本大震災直後、仮設住宅の建設が間に合わず、多くの空き家に被災者が一時的に住む“みなし仮設”が増加したということですが、その後、公営住宅などの建設が進み、多い時には2万6000戸を上回った“みなし仮設”も今年1月には157戸まで減少したということです。

そして、その“みなし仮設”の多くがそのまま空き家になっているということですが、なぜ最初に“仮設住宅の建設ありき”ではなく、“みなし仮設”も並行して考えなかったのでしょうか。

また、被災者の方々の一部でも“みなし仮設”にそのまま住み着きたい方がいたなら、その意向を叶えるようにすれば空き家対策にもなったのではと思うのです。

 

さて、今回ご紹介した巻組の取り組みは、結果的に今空き家になっているところをリノベーションすることでシェアハウスとして収益物件に変えることですが、今後とも少子高齢化の進行とともに空き家も全国的に更に増えていきます。

ですから、こうした状況を踏まえると、家という資源の有効活用を推進するうえで、空き家のシェアハウス化はとても重要だと思います。

ちなみに、以下に空き家のシェアハウス化などの期待効果を思い付くままに書き出してみました。

・居住地の場所に囚われないIT関連などの仕事に従事している人や家族用の賃貸住宅

・旅行や出張の際の宿泊施設としての利用

・趣味に合わせたセカンドハウスや別荘としての利用


 
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