2019年09月11日
アイデアよもやま話 No.4431 ”和紙”の力で植物が育つ!?

5月8日(水)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で植物を育てる”和紙“について取り上げていたのでご紹介します。 

 

”和紙”の繊維を使うことによって植物や作物が生き生きと育つというのです。

使い方はとても簡単です。

土の上に”和紙”のシートを布団のように敷き詰めるだけなのです。

実は、和紙繊維には小さな穴が沢山空いていて、そこに微生物が住み着くようになるというのです。

この”和紙”を開発した株式会社キュアテックスの笹川 聡さんは次のようにおっしゃっています。

「いろんな微生物が生き生きとします。」

「すると、ミミズが土の中を動くように土が柔らかくなる。」

「で、空気が通り易くなる。」

「で、肥料が沢山うまく入るようになる。」

「水はけもよくなり、結果として植物が生き生きと育つ土に変えてくれる、そういうことです。」

 

実際に農家の方の協力で4年間にわたって実証実験を行いました。

シートを使って出来たミニトマトは健康にいいとされるリコピンが3割も増えたといいます。

この”和紙”の力で土を改良して植物を元気に育てるシート、農業や園芸の新しいかたちになるかも知れません。

ちなみに商品名は「キュアシート」で価格は1800円です。

笹川さんは次のようにおっしゃっています。

「今までにない、比較するものがないという商品ですので、何となくいいと思っていただいても、実際に手に取っていただくまでには努力が必要だなとは強く感じています。」

 

元々は和紙繊維を使ったアパレル商品などを使った繊維メーカーだったんですけども、こうしたシートを土にかけてみたらどうなのかということでやってみたら、研究機関や大学で調べてたところ、かけたものとかけてないものを比べると、栄養素がアップしていたり、成長が早かったり、沢山実がなるというのです。

更にこのシートはかけっぱなしでいいのです。

いずれ微生物が食べて無くなっていくので環境にも優しいのです。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

小さな穴が沢山空いていて、そこに微生物が住み着くようになるという”和紙”の繊維で出来た商品「キュアシート」、それを土の上に敷き詰めるだけで植物が生き生きと育つ土に変えてくれるというのです。

しかも、いずれ微生物が食べて無くなっていくので環境にも優しいというのです。

 

4年間にわたる実証実験でも効果を確認出来たといいますから、番組でも指摘しているようにこれからの農業や園芸の新しいかたちになるかも知れません。

ただ、気になるのは1800円という価格です。

投資対効果の観点からプラスであれば、競合商品がないということでヒット商品になる可能性を秘めています。

なお、「キュアシート」は和紙の新たな商品化の道を切り開いた観点からもとても素晴らしいアイデアだと思います。


 
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