2019年08月21日
アイデアよもやま話 No.4413 甘酒で時間が経ってもおかずがしっとり!

4月13日(土)放送の「おはよう日本」(NHK総合テレビ)で甘酒で美味しくなる料理について取り上げていたのでご紹介します。 

 

お弁当の悩みと言えば、ついつい火を通し過ぎて冷めると固くなる、でもそんな悩みを叶えてくれる魔法の食材があります。

それが甘酒です。

甘酒を使うと、冷めてもおかずがふっくら、しっかりした食材に変化します。

 

教えて下さるのは、米麹の甘酒を使った数々のレシピを考案する醸造料理人、伏木 暢顕(ノブアキ)さんです。

なぜお弁当に甘酒なのかについて、伏木さんは次のようにおっしゃっています。

「甘酒は“こうじ”の持つ酵素で食材を分解しますと、時間が経ってもしっとりしています。」

 

お弁当の定番、ハンバーグをつくる際に、米麹の甘酒を入れると、甘酒の酵素が働いてタンパク質を分解してアミノ酸を生成します。

ハンバーグの食材である鶏のうまみのポテンシャルが上がってきます。

更に酵素の働きで粘りが出てくるので、つなぎ要らず、卵もパン粉も使いません。

このまま冷蔵庫で半日〜1日、または常温で1〜2時間寝かせます。

後は中火で焼いてふっくらと膨らめば完成です。

 

続いて、お弁当の定番、塩ざけです。

使うのはスーパーで一番安い、一切れ100円ぐらいのさけです。

安い塩ざけがまるで高級食材のような味に変化します。

まずは軽く塩を振ります。

続いて甘酒を浸していきますが、ポイントは甘酒を直接つけないことです。

直接つけると、焼きむらが出来たり、麹の味が強く出たりしてしまいます。

この状態で、冷蔵庫で半日〜1日、あるいは常温で1〜2時間漬けてからグリルで焼いて出来上がりです。

そのまま焼いたさけは水分が少なく、身が縮んで反り返っています。

それに比べて甘酒に漬けたさけは照りもあって甘味も水分も閉じ込めたまま、信じられないほどの美味しさです。

ジューシーさがキープ出来るというのがすごく大きいといいます。

 

甘酒一つで毎日のお弁当が簡単に美味しく変化します。

ただ一つだけ注意点があります。

市販の甘酒の中には酵素が入っていないものもあります。

酵素の入っているもの、一番いいのは自宅で作ることだといいますが、自宅で作るのは簡単なのです。

使うのは米麹400gとお湯(60℃以下)1200mlで、炊飯器の保温調理で50℃〜60℃で約8時間ほど寝かせて下さい。

甘くなったら出来上がりです。

 

以上、番組の内容の一部をご紹介してきましたが、詳しいレシピはこちらを参照下さい。

 

米麹と言えば、すぐに日本酒や甘酒が連想されますが、今回ご紹介したようにハンバーグやさけなど料理の食材にちょっと加えるだけでとても美味しい料理に早変わりするというのです。

ですから米麹は美味しい料理を作る際のとても頼れる手軽なサポーターと言えます。

実際に酵素が入っている市販の甘酒と安いさけをスーパーで購入し、番組で紹介されたように自宅でさけを焼いて食べたら、確かにいつもよりずっと美味しく食べることが出来ました。

なお、日本酒における米麹の役割や種類についてはこちらを参照下さい。


 
TrackBackURL : ボットからトラックバックURLを保護しています