4月11日(木)放送の「アイデアの方程式」(テレビ東京)で寿司ロボットについて取り上げていたのでご紹介します。
“生き残れるのは強いものでも賢いものでもない、変化するものだ”、よくこんな言葉を耳にしますが、変化こそ未来をつかむ最大の一手です。
今夜はそんな変化で成功を収めた方程式です。
酢飯を入れれば、握られたシャリがポンと完成、回転寿司屋などで人気の業務用寿司ロボット、誕生したのは30年以上前のことでした。
オーディオ周辺機器を手掛けるメーカーは、レコードからCDへと移り変わる時代の中で、新たな分野への進出を模索し、社員にアイデアを募りました。
そんな中、社員の一人があるユニークな発想で勝負に出ました。
アイデア選考会の選考委員の目に留まったそのアイデアが自動でシャリを握る機械でした。
「面白い!」、「ウチの会社なら出来るかも知れない!」、こうして誕生したのが自社の製造ラインの技術者のノウハウを生かした「寿司ロボット」です。
握られたシャリを受け止めるターンテーブルで音響機器メーカーらしさを演出、発売するや回転寿司屋や宅配寿司のお店をはじめ、海外からも注文が殺到しました。
「寿司ロボット」は製造ラインの技術とレコードのターンテーブルをヒントに生まれていたのです。
ということで、今回のアイデア方程式は音響機器メーカー×ターンテーブル=寿司ロボットでした。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
どんな人気商品でもいつまでも売れ続けるということはほとんどありません。
ですから、いろいろと改良を重ねて需要を呼び起こします。
それでも、他の競合商品や技術革新による全く新しい商品に押されたりして、やがて販売中止に追い込まれてしまうというのが世の常です。
しかし、今回ご紹介したように、自社の持つ独創的な技術を他の用途に転用する道を探ることにより、新たな人気商品を誕生させることが出来るのです。
それにしても、音響機器メーカーの持つターンテーブルの技術がヒントで寿司ロボットが生まれたというアイデアは、まさにアイデア力の勝利だと言えます。
このようにアイデアは無限の可能性を秘めているのです。