前回、日本にも迫りつつある“リレーアタック” によるクルマの盗難についてお伝えしましたが、その脅威は盗難だけではありません。
3月22日(金)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)でクルマを狙った“サイバー攻撃”について取り上げていたのでご紹介します。
セキュリティ会社大手のトレンドマイクロ(東京都渋谷区)は、インターネットにつながるクルマが増える中、クルマを狙った“サイバー攻撃”が起こる可能性を指摘します。
カーナビが“サイバー攻撃”を受けると、「注意!あなたのクルマのコントロール権は既に奪われた」という表示とともに身代金の要求がされます。
カーナビが使えなくなってしまうのです。
カーナビのハッキングを踏み台に更なる攻撃を受けることもあります。
もし仮に運転中に攻撃を受けると、ハンドルやブレーキの操作を乗っ取られてしまい、事故を誘発する恐れもあります。
トレンドマイクロの岡本 勝之さんは次のようにおっしゃっています。
「結局インターネットにつながっていることでサイバー犯罪者側に攻撃する余地が出てきてしまうと。」
「(カーナビの)アップデートがあった場合に、本当のものかどうかを確かめていただく、そういった注意が必要になると思います。」
自分の身やクルマを守るために、より一層の注意が必要になりそうです。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
今やインターネットとつながるクルマがどんどん登場しています。
確かにインターネットとつながると、いろいろと便利なサービスが受けられます。
しかし、一方でパソコンやスマホと同様にクルマも“サイバー攻撃”の対象になってしまいます。
しかもパソコンやスマホが“サイバー攻撃”を受けても命に別状はないですが、クルマが“サイバー攻撃”を受けるとクルマのコントロール権を攻撃者に奪われてしまいますから、命の危険にさらされてしまい、想像を絶するような恐怖を感じてしまいます。
ですから、基本的にはどんな要求にも応じざるを得なくなってしまいかねません。
ではどうするかですが、究極の対応策として考えられるのは、以前AIの暴走を食い止める究極の手段としてもお伝えした方法、すなわちクルマとインターネットとの通信を一時切断するスイッチを設置することです。
それでも駄目な場合の手段としては、更に関連アプリの機能停止スイッチを設置することです。
完全自動運転車時代の到来を見越すと、こうした“サイバー攻撃”に対する万全の対策を講じておくことは必須です。
なぜならば、完全自動運転車時代には、全くクルマの運転技術を持たない人たちだけでも乗車するようになるからです。