最近“ハッカー”という言葉をよく耳にしますが、そもそも“ハッカー”とは主にコンピューターや電気回路一般について常人より深い技術的知識を持ち、その知識を利用して技術的な課題をクリアする人々のことです。
また、コンピューターの「内側」を覗く人としても使用され、この内側を覗く行為が破壊行為あるいは不正アクセスを伴う場合は、ハッカーではなくクラッカーと言い換える事が提案されています。(Wikupedeiaより)
そうした中、3月9日(土)放送の「マツコ会議」(日本テレビ)で六本木にある“ハッカー”が集うハッカーズバー、「Bar
A Day」との中継と通して“ハッカー”をテーマに取り上げていたのでご紹介します。
なお、「マツコ会議」は毎回今話題のテーマについてテレビ局のスタジオとディープな場所との中継を結び 、知られざる場所を深掘りし、更に掘ってみたいことを
VTRにする番組です。
「Bar A Day」では曜日ごとにそれぞれの分野に得意なハッカーが従業員として応対しています。
ハッカー兼オーナーの浜辺 将太さん(35歳)の前職は大手IT企業のエンジニアでした。
プログラムを書くのは人の100倍速いと言われる凄腕のハッカーといいます。
なのでアプリやサービスを作りたいけどもその方法が全然分からないようなお客やパソコンを買い替えてセットアップして欲しいお客も来店するといいます。
さて、店内の天井からつるされている大きなパネルには、オーナーがしゃべった言葉を解析して文字として流れています。
この「音声 自動テキスト化アプリ」は、動画を撮りながら音声をテキスト化してくれたら便利なのではということでオーナーが作成したものです。
そして二人組の若い一般女性はゲームの作成をオーナーに依頼しましたが、無料で1時間足らずで完成させたといいます。
そのゲームとはスマホの画面にある複数の顔を押していって、変な顔が出たら罰ゲームをするというものでした。
またこのお店に取材に行った番組リポーターの依頼でオーナーが作ったのは、もぐらの代わりにマツコ・デラックスさんや番組の複数のリポーターたちの顔を表示した「もぐらたたきゲーム」です。
こうした様々なゲームが来店客のいる間に作ってもらえます。
このお店では、時間があればチャージ料1000円とドリンク代800円だけでオリジナルのゲームを作ってくれるというサービスがあるのです。
さて、来店客の中には次のようなご夫婦もいらっしゃいます。
旦那さんは外国人で外資系のIT企業勤務のソフト開発者、奥様は日本人でギターや三線を弾きながら歌ったり作曲をしているミュージシャンですが、奥様のギターや三線が湿気と乾燥に敏感という悩みを抱えていました。
そうした中、旦那さんは奥様のために湿気をコントロールする器機を市販の部品のみで12時間ほどで作ったといいます。
しかも、IoTの時代なのでリアルタイムで自宅のミュージックルームの湿度がグラフで表示出来るようになっております。
ちなみにかかった費用は2500円ほどといいます。
以上、番組の内容の一部をご紹介してきました。
そもそも今話題の“ハッカー”をテーマにしたBarを立ち上げられた、ご自身もハッカーでいらっしゃる「Bar A Day」のオーナーの浜辺さんのアイデアに感心します。
こちらのBarは、“ハッカー”同士の情報交換の場であると同時に、アプリやサービスを作りたいけどもその方法が全然分からないようなお客やパソコンを買い替えてセットアップして欲しいお客も来店するといいます。
ですから、“ハッカー”関連に特化した、新しいタイプのBarと言えます。
そして、このBarでの出会いから将来有望なアプリやベンチャー企業の誕生も期待出来ます。
同時に驚いたのは、ちょっとしたアプリやITを活用した機器であれば、短時間のうちに開発出来てしまうというスピード感です。
このようなことは従来の技術では考えられませんでした。
それほど開発ツールが進歩しているのです。
ですから、今後ともAIやロボット、IoT関連の技術は一般的に考えられている以上のスピードで進み、それに伴い多様な商品やサービスが次々に誕生し、当分の間はこうした試行錯誤の時代が続くと見込まれます。