2019年05月28日
アイデアよもやま話 No.4340 商店街の活性化につながるストリートピアノ!

1月27日(日)放送の「テレメンタリー2019」(テレビ朝日)で商店街のピアノについて取り上げていたのでご紹介します。

 

北海道小樽市アーケード商店街の片隅に置かれた1台の古いピアノが布団をかぶっていました。

布団がはずされたのは昼過ぎ、「自由に弾いて下さい」と4年前に置かれました。

誰でも自由に弾けるので様々な人がピアノを弾き、数々出会いが生まれました。

恋人に歌を捧げる人、熱中し過ぎて順番待ちに全然気付かない人。

家にピアノがなおのでまとめて5曲練習していった女子高校生。

買物帰りのじょせいの演奏を絶賛する通行人の男性。

生まれて初めてピアノに触った2歳の男の子。

ストリートミュージシャンにプロのピアニスト、外国人観光客も次々に鍵盤に向かいました。

演奏を聴き、足を止める人たち。

一期一会が生まれていました。

そして商店街も変わりました。

 

以上、番組の内容をざっとご紹介してきました。

 

こうしたピアノのこれまでにない利用については最近よくテレビのニュース番組で見かけるようになりました。

そこでその成り立ちについて興味が湧き、ネット検索したところ、あるサイト(こちらを参照)にたどり着いたのでご紹介します。

 

通りがかった人がピアノで何かを弾き、それをまた通りがかった人が聴き、足を止め、会話が生まれ、コミュニティが生まれる、このストリート・ピアノ・プロジェクトは、2008年3月にイギリスのバーミンガムで15台のピアノで始められました。

 

では日本初のストリートピアノはと言うと、ピアノの第2の生き方を商店街・地域の活性化にひと頑張りしてもらう、そんな試みを「鹿児島の食と文化の情報発信交流拠点」を目指す一番街商店街が2011年に日本で初めて取り組み、今では全国50ヵ所以上に設置されています。

以上、ネット記事の一部をご紹介してきました。

 

考えてみれば、以前からストリートミュージシャンと言われる個人やバンドを街のあちこちで見かけるようになり、中には男性二人組の音楽グループ、ゆずのように横浜 ・伊勢佐木町での路上ライブからスタートし、現在も第一線で活動中のミュージシャンもいます。

しかし、ストリートミュージシャンの場合は、あくまでもたまたま通りかかった人たちがその演奏を聴くというスタイルでした。

ところが、ストリートピアノの場合は、ピアノが商店街など街中に置かれており、ピアノを弾ける人は誰でも演奏することが出来るのです。

ですから、プロ、アマ、あるいは外国人旅行客など、いつ誰がどんな曲を演奏するか分からないのです。

中には、音大生や音楽教室に通っている子どもが度胸試しの場にしているといいます。

そのため、音楽好きの暇な常連客や通りがかりの家族、あるいは買い物ついでに聴く人など聴衆は様々です。

また、聴衆は次はどんな曲を聴けるのか、あるいは同じ人の演奏を何度か聴いた人は上達度合いを肌で感じることが出来ます。

 

こうしたことから、ストリートピアノは間違いなく商店街のみならず街全体の活性化につながると思います。

ですから、ストリートピアノが置かれている場所ではストリートミュージシャンも自由に演奏出来るようなスペースを設けて、様々な楽器の演奏を楽しめるようにしたら、音楽をより一層身近なものとして定着出来るのではないかと思います。

ちなみに、音楽には聴衆の心を和ます効果があるといいます。

更に、演奏する側もそうした聴衆の感動する様子に音楽の素晴らしさを感じ、より一層練習に励むという相乗効果があるのです。


 
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