1月17日(木)放送の「アイデアの方程式」(テレビ東京)でポテトチップスについて取り上げていたのでご紹介します。
相手から何度もダメ出しをされたり、細かい注文をされたりすると挫けそうになることは誰しもあることです。
しかし、そんな時は思い切って開き直ってしまうのはいかがでしょうか。
意外に良い結果が生まれるかもしれません。
薄くスライスしたジャガイモを油で揚げたスナック菓子と言えばご存知ポテトチップス、誕生したのは2世紀も前の1800年代のアメリカでした。
ニューヨーク州のとあるレストランで起きたちょっとした事件がきっかけでした。
ある日、ポテトフライを注文したお客が「ジャガイモが分厚過ぎて食えん、作り直せ!」と作り直しを命じました。
再度作り直しても「まだ分厚い!」と突き返しました。
これにはシェフもうんざり、「だったらとことん薄くしてやろうじゃないか!」とフォークで刺せないくらい薄切りにしてパリパリに揚げたポテトを出してみると、「うまいじゃないか、これはいける!」と意外にも大絶賛しました。
その後、店の正規メニューにも採用され、人気を博しました。
大人気のスナック菓子、ポテトチップスはポテトフライに対してダメ出しされたシェフの抵抗から生まれていたのです。
この時の評判はたちまち広まり、このシェフは独立して、遂にはポテトチップスの会社まで作ってしまったそうです。
ということで、今回のアイデア方程式はポテトフライ×シェフの抵抗=ポテトチップスでした。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
私たちは普段お米やパンを主食にし、それ以外におかずやおやつなどいろいろな食べ物を食べています。
そして、中でもポテトチップスと言えば、とてもポピュラーな定番のスナック菓子の一つです。
しかし、それぞれの食べ物がいつ、誰によって発見されたかに関心を持っている人はほとんどいないと思います。
さて、今回ご紹介したポテトチップスが誕生したのは1800年代のアメリカ、しかもレストランでポテトフライを注文したお客からの無理難題に応えようとしたシェフから偶然発見されたという逸話は意外であり、何となく微笑ましくもあります。
もし、この我儘なお客からのクレイムがなければ、未だに私たちはポテトチップスを食べていないかもしれないのです。
なお、ポテトチップスのような食べ物に限らず、どのようなモノ、あるいはサービスもユーザーや消費者の要望やクレイム、あるいは問題意識や探求心のある人たちによるいろいろなモノの組み合わせにより誕生しているのです。
ですから、無理難題を投げかけるお客様からのクレイム、あるいは職場の上司からの厳しいお叱りの言葉に意気消沈する必要はないのです。
クレイムやお叱りの言葉に真摯に向き合うことこそが新しい発見につながり、新しい商品やサービス、あるいは自分自身の成長につながるのです。
ということで、“お客様からのクレイム、あるいは職場の上司からの厳しいお叱りの言葉”はアイデアの“宝の山”と前向きに捉えるべきだと思うのです。
ここで思い出されるのはこれまで何度となく繰り返しお伝えして来た次の言葉です。
アイデアは存在し、発見するものである
アイデアは既存の要素の組み合わせである