昨年11月2日(金)付けネットニュース(テレビ朝日)で“電波の振動”で食品を長持ちさせる技術について取り上げていたのでご紹介します。
生鮮食品の輸出拡大に向けて、電波を当てることで食品の鮮度を保つ画期的な新技術が発表されました。
調理システム開発の株式会社エバートロンや三重大学などが発表したのは、野菜や魚などの生鮮食品に電波を当てて振動させることで、食品の水分を外に逃さずに鮮度を保つ新しい技術です。
1時間、電波を当てたイチゴは何もしていないものに比べ、3週間経ってもしっかりと鮮度が保たれています。
今後は中国やオランダなどに鮮度を維持した食品を輸出する実証実験を進める方針です。政府は2019年までに農林水産物などの輸出額を1兆円にする目標を立てていて、今回の新技術が輸出の促進につながると期待されています。
以上、ネットニュースの内容をご紹介してきました。
今回ご紹介した“電波の振動”で食品を長持ちさせる技術ですが、なぜ野菜や魚などの生鮮食品に電波を当てると長時間鮮度が保たれるのか、とても気になるところです。
しかし、残念ながら企業秘密のようです。
いずれにしても、この技術は生鮮食品の賞味期限を延ばす画期的なものと言えます。
賞味期限が延びることによるメリットには以下のようなものがあります。
・スーパーなどの販売店は、生鮮食品をこれまでに比べて長い期間、お店の棚に陳列しておけるので、廃棄リスクが少なくなる
・生鮮食品の購入者も同様に購入後の廃棄リスクが少なくなる
・社会全体としても食品ロスが少なくなる
・これまで不可能とされた生鮮食品の輸出が可能になるので新しいマーケットが誕生する
また、海外では日本食がヘルシーであるということからブームになっているといいますから、この技術は生鮮食品の輸出増の追い風になります。
ということで、“電波の振動”で食品を長持ちさせる技術は、まさに“三方良し”をもたらしてくれるのです。