2019年02月11日
アイデアよもやま話 No.4249 進化する“コピー人間”技術!

昨年11月1日(木)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で“コピー人間”について取り上げていたのでご紹介します。 

 

視覚と音の分野を組み合わせて、人の姿を別空間に再現するという技術がKDDIによって開発されました。

番組レポーターがスマートグラス越しにそばにある椅子を見ると、そこには椅子に座った、立地的な姿の3Dの映像の男性が映し出されています。

その映像を作り出すのはカメラ8台を使った装置です。

KDDIの水田 修さんは次のようにおっしゃっています。

「合成する時に、人物の輪郭を切り抜いて、人物の映像だけを8台分取り出して、そのデータを一つの3Dモデルに変えている。」

「カメラがないアングルでも自然に見える体験を作らせていただいています。」

 

「人が実際に遠隔で見えるので、電話の進化という考え方であったりとか・・・」

「(例えば、遠距離恋愛している時に、彼氏がすぐそばにいるかのように電話出来るとか、そういうことなのかという問いに対して、)そうですね。」

「いいのか悪いのか置いておいたとして。」

 

カメラで撮れないアングルでも予測して作り出すことで立体映像にしているということなのです。

更に、この技術を使って、名画のモナリザも立体映像で見せることが出来ます。

なお、この技術は、日本科学未来館で昨年11月2日〜4日にわたって体験可能でした。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

番組で椅子に座った3D映像の男性の姿を見て、これに似たような映画「スター・ウォーズ」のワンシーンを思い出しました。

当時は映画の世界であったことが、今や現実になりつつあるのです。

この技術が進化していけば、いずれ遠く離れた人物にかなり近い3D映像を間近に見ることが出来るようになるのではないかと期待出来ます。

 

そう言えば、以前アイデアよもやま話 No.3874 臨場感あふれる複合現実ライブ!で同様の技術によるアイドルグループのライブについてお伝えしたのを思い出しました。

また、No.3228 ちょっと一休み その515 『DMM VR Theaterに行って来ました!』で3D映像の私の体験談についてお伝えしましたが、元Xジャパンのメンバー、hideさんの再現されたライブ映像をほとんど違和感なく楽しむことが出来ました。

 

ということで、3D映像による“コピー人間”技術は、大きく2つの流れで普及していくと思われます。

1つは遠距離恋愛など遠く離れた人などによるプライベートなコミュニケーション・ツールとして、もう一つはアイドルなどのコンサートの遠隔地でのリアルタイムな3Dライブ映像としてです。

やはり音だけで音楽を楽しむより、立体的な映像を見ながら楽しむ方が格段に楽しさが増すのです。


 
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